ガス給湯器を長持ちさせるコツ|給湯器を少しでも長く使うための秘訣とは?

ガス給湯器を長持ちさせるコツ 給湯器を少しでも長く使うための秘訣

 

使用頻度や選定機種によっても差が出るので一概には言えませんが、給湯器の機器寿命は約7年~10年前後と言われています。

機械ですからどうしても当たり外れはあるものの、中には「間違った使い方やメンテナンスが不十分で故障に繋がるケース」もあり、この場合だと「正しく使っていれば故障することなく、もっと長く使えたかもしれない」ということになります。

 

給湯器は生活必需品なので「今はお金がないから、あとで買う」ということが難しく、かと言って簡単に買い替えられるほど安い物でもありません。できることなら1日でも2日でも、長く使えたら素敵だと思いませんか?

そこで今回は、ユーザー様でもできる給湯器のメンテナンス法など「ガス給湯器を長持ちさせるコツ、少しでも長く使うための秘訣」についてご紹介したいと思います。

 

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします!

 

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ガス給湯器の寿命にまつわる勘違い

リモコンの電源の入り切りは機器寿命に関係ない

 

機械に負担が少なくなると考えて「ちょっとでも給湯器を使用しない時間があれば、リモコンの電源を切ることにしている」というユーザー様がいるのですが、これは機器寿命にあまり関係しません。

一昔前のリモコンだと液晶の性能があまり良くない機種があったので、これらの場合は「通電時間が少ない=リモコンの液晶部分が長持ちする」という傾向もありました。

しかし現在のリモコンは高性能な液晶になっているので、経年劣化によって液晶がダメになってしまうという事例はほとんど見なくなったように思います。もちろん節電という意味では効果はあると思うので、お好みに合わせてお使いいただいて結構です。

 

頻繁に蛇口を開け締めすることはマイナス効果かも

 

よく「長時間お湯を出しっぱなしにするよりも、頻繁に蛇口を開け締めした方が長持ちする」と考えるお客様もいます。確かに普通に考えるとトータルの燃焼時間が短くなるわけですから、機器寿命も短くなるような気もしますよね。しかしこれは一概にそうとも言えません。

むしろ「逆効果になることも考えられるのではないか?」と感じるレベルの話です。給湯器は蛇口を開けた時に燃焼動作に入るわけですが、最初の点火動作の時にも大きなエネルギーを使います

例えば「3分お湯を出しっぱなし」という状況であれば、燃焼時間は3分、点火回数は1回となりますよね?今度は「3分以内に3回ほど蛇口を開けたり閉めたりした」という場合を考えてみると、燃焼時間は3分以下ですが点火回数は3回です。

この時、燃焼時間が少なくても点火回数が3倍になっているので、どちらが給湯器に優しいかということは一概に言えません。

 

うちは歯磨きの時に何回も止めたり出したりしてたんだけど、あれは逆に良くない可能性があるってことか。

もちろん節水という意味では効果があるかと思いますが、過度に何度も点火動作をさせるという行為は、給湯器に負担をかけてしまっています。

給湯器の機器寿命はお客様の使用頻度に関係し、この使用頻度に当たるのが「燃焼時間と点火回数」というわけですね。

ちょうどいいバランスになるように心掛けて使おうね。

 

給湯温度の設定自体は機器寿命に関係ない

 

大事に使おうと思って、給湯温度を低くしているというユーザー様もいます。結論から言うと、これ自体にもあまり意味はありません。

実は給湯温度を40℃に設定していたとすると、熱交換器で作られるお湯は70℃くらいで、それが40℃になるように水を混ぜているという仕組みなんです。

 

設定温度が低ければ混ぜる水の量を増やすだけですから、特に給湯器の燃焼時間が節約されるということもなく、機器寿命にはあまり関係ないと思われます。

もちろんこれは、一般家庭で普通の使い方をした場合の話です。高温のお湯を大量に使うのと低温のお湯を大量に使うのとでは、明らかに前者の負担が大きくなります。あくまで「本当は42℃くらいがいいけど、長持ちして欲しいから40℃」という使い方はあまり意味が無いという話でした。

 

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ガス給湯器を長持ちさせるコツ

5年を超えたら定期的にオーバーホールをする

オーバーホールと言うのは、機械のメンテナンスのことです。日本語で表現するなら「分解清掃」という感じでしょうか。ガス給湯器の場合は主にコンプレッサーなどで詰まりを吹き飛ばしたり、各部品の分解清掃をすることになります。

使い方にもよりますが、多くのご家庭では5年を超えたあたりから少しずつ経年劣化がカタチに出てくるので、プロによる整備をしてあげることによって機械への負担を軽くすることが期待できるでしょう。

 

例えばバーナーが詰まっていたとすると、本来80の力でお湯を作れていたものが、詰まりのせいで90の力を出すように要求されたりします。

これが長く続いていくと部品への負担が増えているので、本来よりも壊れやすくなってしまうというわけです。オーバーホールをしてあげることによって、その負担を取り除いてあげるのはおすすめです。

 

オーバーホールの頻度についてですが、5年を超えてから奇数年に実施するというルールでも、何もやらないのと比べて大きな効果が見込めると思います。

ちなみにオーバーホール自体にも結構な費用が掛かるので、中には「せっかく機械が長持ちしても、そこにお金が掛かってたら意味が無い」と感じるユーザー様もいらっしゃるのでは?

そんな時は、メンテナンス業者に「定期的なメンテナンス契約ができないかどうか」を確認してみるといいですよ。弊社では「毎年の点検作業、契約時にオーバーホール実施、修理が必要になったら部品代が10%オフで作業料と出張料が無料」という、一種の保険のようなものを実施しています。

 

契約年数は1年、2年、3年から選べるので「2年に1回オーバーホールして欲しい」というユーザー様であれば、2年契約が切れたらまた2年契約を結ぶという選択をすればOKですね。

各給湯器メーカーでも似たような制度がありますし、メンテナンス会社によっても独自の保険を持っている業者は少なくないと思うので、興味のある方はぜひ相談してみてください。

 

煙突の変形、排気閉塞などがないかを定期的に確認する

 

給湯器を買い替えることになる原因の一部は、「外部的な要因で給湯器が故障し、高額修理になってしまうので泣く泣く買い替える」というパターンです。

外部的な要因と言うのは「煙突が潰れていた/ボディが変形して、隙間から雨水が侵入していた/排気部分に妨げがあった」などです。雪国だと「屋根から雪や氷が落ちて排気筒が潰れたり、給湯器の外装が変形して雨水が侵入し放題だった」なんてことも珍しくありません。

 

そのまま使用すると重大な故障に繋がってしまうことが予想されるので、何かあった時の早期発見が極めて重要だと言えるでしょう。

特に家の外や、隔離されたボイラー室に設置されているという場合、滅多に見に行くことがないと思いますが、たまに覗いてみてください。もし「ポタポタ水が漏れている」というのを発見出来たら、1日でも早く発見することによってトータルの修理費用が安くなるという可能性が高くなりますから。

 

水漏れにずっと気付かなかった場合は、バーナーや基板など多くの部品が湿気にやられたり腐食したりして、莫大な修理費用が掛かるケースがほとんどです。

一方で初期状態に発見できると、水が漏れている箇所の修理だけで済むケースもあり、トータルで掛かる修理費用は雲泥の差になります。

確かに機器寿命が迫ってる時に給湯器が故障して、1万円とか2万円で直せるなら「1回くらい修理しようかな」ってなるけど、そこで10万円も掛かりますって言われたら買い替えを考えるもんね。結果、前者の方が長く使える可能性が高いってことか。

 

ふろ配管を定期的に洗浄する

 

これは特に「入浴剤を使用する」という人に向けてのアドバイスですが、入浴剤が原因で引き起こされてしまう故障も、実は少なくありません。

特に入浴剤の性質によっては、給湯器内部で固着したりして給湯器の燃焼能力を低下させることも考えられますし、酷いものだと給湯器の内部を腐食させることも考えられます。

 

これを防ぐためには入浴剤の使用をやめるか、しっかりとメンテナンスしてあげるかの2つに1つです。浴槽内と違ってお風呂配管や給湯器の内部は洗剤やブラシを使って洗うことができないので、給湯器に搭載されている配管クリーン機能を使って毎日配管を清潔な状態に保ちましょう。

給湯器に配管クリーン機能がない場合は、浴槽を空にした状態でお湯張りボタンを押し、1分くらいお湯を流しっぱなしにしてからお湯張りを停止するという方法でもOKです。要は「給湯器内のふろ水、ふろ配管内に残ったふろ水を水圧で押し出して綺麗な状態にする」ということですね。

浴槽内のお湯を捨てただけでは、配管内や給湯器内にはふろ水が残った状態になります。そこに入浴剤の成分が残っていると給湯器の金属に対して悪さをする可能性があるので、その危険性を取り除くことが重要です。

 

給湯器の寿命と入浴剤の関係性|入浴剤が原因で給湯器が故障!?

 

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最後に

給湯器は機械なので当然ながら当たり外れがありますし、1番大きく関係してくるのは、お客様の使用頻度です。

ただし外部的な要因による故障をなくしてあげれば、機械としての天寿を全うできることは間違いないので、なるべく「使用法が悪かったせいで壊してしまった」ということがないようにすることも重要と言えるでしょう。

 

特にオーバーホールをすれば燃焼効率も良くなりますし、故障の早期発見にも繋がります。さらには万が一故障してしまった時でも、定期点検をしてもらっているというアドバンテージが働くことによって、修理料金や修理の優先順位などの恩恵が受けられるかもしれません。

まずは故障の早期発見、そして定期的なメンテナンスですね。興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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