知らないと損をする暖房ボイラーの寿命・耐用年数の話

知らないと損をする 暖房ボイラーの寿命・耐用年数の話

 

給湯器や暖房機にも寿命・耐用年数があり、今や「10年以上使えて当然」と言えるものではありません。

もちろん長く使用できる人もいれば、残念ながら早くに故障してしまう人もいるわけですが、給湯器や暖房機に関しては「耐用年数を時間だけで括るのは難しい」のも事実です。

 

しかし、給湯器の寿命を尋ねられて「人による」というのでは身も蓋もありません。そこで給湯器メーカーでは、ある基準によって耐用年数を案内しています。

この記事では「知らないと損をする暖房ボイラーの寿命・耐用年数の話」についてご紹介するので、ぜひ最後までお付き合いください。

 

【給湯器の寿命・耐用年数はこちら】

知らないと損をする給湯器の寿命の話|修理か交換かの正しい判断方法

 

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします!

 

スポンサーリンク

暖房ボイラーの寿命・耐用年数は「10年」

暖房ボイラーの寿命・耐用年数は10年 (1日8時間×130日×10年)

 

大雑把に表現すれば「10年」となる

暖房ボイラーの寿命・耐用年数は、大雑把に表現すると「10年」になります。

ただし「長時間使用するご家庭と、本当に寒い時に少ししか使用しないというご家庭が同じ?」ということは考えにくく、あくまで大雑把な目安にしか過ぎません。

それに給湯器の寿命も「10年」とされていますが「1年中使用する給湯器と寒い時期にしか使わない暖房ボイラーの寿命が同じなの?」という疑問も出てくるのではないでしょうか。実は暖房ボイラーの寿命には、給湯器と同じく「設計上の標準使用期間」が設けられているんです。

 

設計標準使用期間とは?

給湯器や瞬間湯沸かし器、風呂釜、ビルトイン式食器洗い機などは、長期使用製品と呼ばれるものです。長期使用製品には設計標準使用期間と呼ばれる「これくらいは使えて然るべき」という基準が設けられています。

給湯器メーカーのノーリツの公式ホームページでは、設計標準使用期間について「安全上支障なく使用できる期間」としていました。あくまで使用できる期間であり、保証期間とは異なるので注意してください。

 

製品を長期で使用していると経年劣化が生じるため、安全上支障なく使用できる期間として、「(※1)設計標準使用期間(または 設計上の標準使用期間)」が定められている製品があります。
その期間を過ぎると、経年劣化により事故が発生するおそれがあります。

長期使用製品に関する制度

 

暖房ボイラーの標準設計使用期間

我が家では浴室乾燥機と床暖房、パネルヒーターがあるんだけど、浴室乾燥機って寒い時期だけ使用するわけじゃないよね?
その分、ボイラーの寿命が短くなっちゃうってこと?

暖房端末の種類にも関係してきますが、1番重要なのは「トータルでどのくらい使用しているか」という部分です。
東京と北海道の住まいを比べても、暖房機が動作している時間に大きな差がでることは明確ですからね。

 

暖房ボイラーの標準設計使用期間の詳細は以下の通りです。

 

項目条件
家族構成4人世帯
用途床暖房など浴室乾燥など
使用期間冬季:116日
(11/17~3/12)
365日
(1日/週)
温水温度60℃・80℃
熱源機運転時間年間1036時間
熱源機燃焼時間年間775時間

 

床暖房については冬時期の一定期間に焦点を合わせており、浴室乾燥機やミストサウナは年中使用するという想定で計算しています。仮に「床暖房のみ」を想定すると年間1036時間の稼働となっており、1日8時間の使用で約130日を10年間に渡って使える計算です。

お住いの地域によっては「冬真っただ中だと1日中付けっぱなし」ということもあるでしょうし、10月後半から4月いっぱいまで使用するというケースもあるでしょう。

雪が降らず、あまり寒くない地域なら問題なさそうですが、北海道・東北の寒い地域で使用する場合は、無故障で10年使えるのは非常に優秀なケースと言えるかもしれません。

 

スポンサーリンク

暖房ボイラーに使用されている不凍液の寿命

暖房ボイラーの寿命・耐用年数を考えるうえで忘れてはいけないのが「不凍液・循環液の寿命」です。暖房ボイラー~暖房回路をグルグル循環している不凍液にも寿命が存在します。

不凍液の交換を怠ってしまうと暖房ボイラー本体の故障に繋がったり、暖房効率が落ちてしまったり…。酷い時には「お家の中の暖房配管を劣化・腐食させてしまう原因」になりかねません。

給湯器メーカーのノーリツでは、不凍液の寿命について以下のように回答しています。

 

暖房水(不凍液)は3年に1度、機器指定の不凍液に交換してください。

交換せずに使用された場合は、防サビと凍結予防の効果がなくなり、機器本体や床暖房、ルームヒーター、浴室換気乾燥機などの暖房放熱器が破損する原因になります。

NORITZ – 暖房水(不凍液)は交換が必要ですか?

 

メーカーからは3年に1度の不凍液交換が推奨されています。しかし、不凍液の全交換は決して安くありません。

ご自宅の暖房規模にも左右されるのですが、不凍液そのものが20リットルで10000円~15000円(ノーリツ純正品の定価)するうえに、業者の作業料も高めに設定されています。

多くのご家庭が「これを3年毎に行うのは家計に響く」と感じてしまうはずなので、そのような場合は5年に1度くらいでも結構です。暖房ボイラーの寿命が10年だとすれば、中間にあたる5年目に不凍液の全交換をしましょう。

 

スポンサーリンク

給湯暖房機の場合はどうなる?

給湯暖房機の場合はどうなる? 暖房機と給湯暖房機の寿命の違い

 

マンションなどで採用されるケースが多い「給湯暖房機(給湯器に暖房機能が付いたもの)」の場合ですが、基本的には給湯と暖房は別物として考えて問題はありません。

「給湯器の寿命が10年、暖房ボイラーの寿命が10年だから合わせて5年」ということではなく、それぞれ個別で考えてOKです。

 

機種にもよりますが、多くの給湯暖房機は給湯回路と暖房回路が分かれているため、給湯の燃焼時間と暖房の燃焼時間が別々に計算されています。

もちろん共通している部品もあるため、必ずしも「給湯暖房機が給湯器+暖房機の2台体制と同じ耐用年数」とは言えませんが、機器寿命に関してそこまで神経質に考える必要はないでしょう。

2台のボイラーを1台にまとめるのってお得?給湯器と暖房機の2台にするか給湯暖房機1台にするか

 

スポンサーリンク

最後に

雪が降って大騒ぎする地域もあれば、雪が降るのは当たり前という地域もあるわけで、後者の場合は1日の暖房使用時間が1~2時間ということは考えにくいと思います。

そこまで寒くない地域を基準に設計され、それが「10年」ということになっているので、寒い地域に住んでいる人にとっては「暖房ボイラーの寿命は10年と考えるのも危険」ではないでしょうか。

少しでも長く使えるように、「不要な暖房端末は動作させない/不凍液の交換はしっかり行う/シーズンオフやシーズン前には点検」などの工夫もおすすめです。