給湯器を交換する時の費用の相場と裏話|賢い人がチェックしている項目とは?

 

給湯器を交換する際、一体どれくらいの費用が相場なのかというのは、意外と知られていません。

以前に買い替えた経験があるという人にとっても、何年か経つとすっかり忘れてしまったという人も多いのではないでしょうか。

 

今回は給湯器の交換を検討している人に、給湯器の交換する際の費用の相場と一般的には明かされていない裏話・裏事情を書いていきたいと思います。

 

これは実際に給湯器の修理・交換業務に携わっている私・給湯器博士(自称)が、どんな人にも分かりやすくお伝えしてきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

 

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします!

 

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給湯器の交換で発生する費用

給湯器本体の費用(3割~8割の値引き)
部材費(煙突や配管部材など)
取付作業料
その他費用

 

給湯器の交換費用で発生するのは「本体費用+必要部材費+取付作業料」と「その他費用」となります。

基本的に給湯器の交換作業料は、設置状況によって大きく変わるのが普通です。

 

例えば、煙突が必要な現場とそうでない現場というだけでも、最低で20000円程度の金額差が生じます。

取付しやすい現場と取付しにくい現場とで取付作業料も変わることがほとんどです。

そして給湯器の種類(給湯のみ、風呂機能付き、暖房機能付き)でも大きく変わってきます。

 

以下では、これらの費用を詳しく掘り下げて「一体どれくらいの相場なのか」について触れていきますが、様々な状況によって微妙に変わってくるのでご了承ください。

 

給湯器本体の費用(3割~8割の値引き)

給湯器って結構高いよね。前にカタログを見たことがあるんだけど、暖房機能付きの機種だと50万円くらいしたよ!

確かに給湯器は生活必需品なので、決して安い金額ではありません。しかし、カタログに掲載されている金額はメーカー希望小売価格なので、実際に交換するとなれば希望価格から30%~80%くらい値引きしてもらえることがほとんどですよ。

そんなに値引いてもらえるの?でも50万円の給湯器だったとしたら、80%値引きなら10万円だけど、30%値引きだと35万円だよ。

業者によって違うっていうのはもっともだけど、こんなに差が生まれるなら失敗できないね。

給湯器は業者によって本体の仕入れ値が大きく異なります。メーカーにとってお得意様で、かつメーカーから直で仕入れている業者がもっとも安く販売できるのですが、その業者を見分けるのは非常に難しいです。

失敗しないようにするには、少なくとも3社くらいからは見積もりを貰いたいところですね。

 

 

これはノーリツ製のガス給湯器のカタログを一部抜粋したものです。

先ほども軽く触れたように、カタログに掲載されているのはあくまでメーカー希望小売価格なので、実際の販売価格はここから30%~80%値引きされた金額となっています。

ちなみに弊社では、30%~35%の値引き率でご提案していますが、メーカーと直接やり取りをしている業者であれば、50%~60%値引きは割と当たり前というイメージです。

 

ちなみに私自身が会社を通さずに友人や知人の家に給湯器を取り付けるという場合は、ネット通販で給湯器本体を安く仕入れています。

この場合だと、大体80%OFFで入手できればOKという感じなので、80%値引きなら最安値レベル、70%値引きなら損をすることはないという基準になるのではないかと思います。

 

部材費(煙突や配管部材など)

我が家の給湯器の煙突、ピカピカだからこれは交換しなくてもいいんじゃないか?安く済むならそれに越したことはないんだけど…。

給湯器の排気筒は、原則は必ず交換しなくてはなりません。例え外観が綺麗でも内部から腐食が進んでいる可能性もありますし、万が一穴が空いて一酸化炭素中毒などの事故に繋がってしまったら、施工業者は責任が取れませんからね。

同じような理由でガス給湯器のガス可とう管や石油給湯器のオイルホースも原則としては再利用不可です。

そうなのか…。確かに事故になるかもって言われたら替えなきゃいけないよね。でも煙突って結構するんじゃろ?

煙突はトップ部分(外壁から外に出る部分)が20000円前後からそれ以上の価格設定です。もちろんここからも値引きがあります。

ちなみに煙突以外の部材(配管カバーや排気カバー)であれば、見た目が劣化していなければ再利用も可能なので、そういう部分はユーザー様が納得したうえでリサイクル利用するのであれば問題ありません。

 

 

こちらはノーリツのカタログに掲載されているガス給湯器用の煙突の値段です。

壁が厚いお家に取り付ける場合だと、家の外に出ている部分だけで20000円以上しますが、多くのお家では18700円の物で十分だと思います。

 

あとは、壁に近い場所に取り付けられているなら部材1つで済みますし、壁から離れているのであれば必要な部材も増えていくという流れです。

石油給湯器は煙突が1本のタイプと2本のタイプがありますが、2本のタイプだとガス給湯器と同じかそれ以上の費用が掛かります。1本タイプなら、もう少し安くなるでしょう。

 

 

あとはマンションや壁に近い位置に設置されている屋外タイプの給湯器であれば、上記画像左側の排気カバーを使用しているお家も多いと思います。

 

これは排気を正面に出してしまうと壁が変色してしまうという場合にそれを防いだり、壁に跳ね返った排気を給湯器が吸ってしまわないように排気ガスの向きを変えているだけなので、見た目的に劣化していないのであれば再利用してOKです。

 

上記画像右側は配管カバーと呼ばれている部材です。

これは外から見た時に配管を隠すという目的や、配管が直接風にあたらないような目的で使用されていますが、やはり見た目重視で使用されていることが多いように思います。

 

屋外タイプなら錆びて見栄えが悪くなっていることもありますが、ユーザー様がそれでも良ければ交換する理由は特に無いでしょう。屋内タイプなら交換しなくても全く問題ありません。

ただし機種によって配管カバーのサイズも微妙に違うので、再利用して綺麗に取り付けられるかどうかは運次第です(無理やり取り付けるような形でも良ければ、大抵は取り付け可能)。

 

こちらの部材費もメーカー希望小売価格から値引きはありますが、給湯器本体ほどの大幅値引きは無く、どんなに安くても50%~60%くらいではないかと思います(当社は80%で提供しています)。

 

見積書を細かく見ていくと分かりますが、最初から交換前提で考えている業者と、リサイクル使用前提で考えている業者とで金額差は大きくなってきます。

もちろんユーザー様にご相談して、両者が納得できるようなカタチでご提案することが望ましいのですが、リサイクル前提で考えている業者は金額的には安いものの、状況によっては良い業者とは言い難いようにも思うので、見積書の部材部分は細かくチェックすることをおすすめします。

確かに我慢すれば別に交換する必要のない物は、ひと声貰ってから検討したいよね。変えたきゃ変えたいって言うし、必要なければ必要ないって言うし。

自分と同じ価値観の業者さんなら問題ないだろうけど、確認せずに作業されて不満に繋がったら損をするのはこっちだもんね。説明が無かったらこっちでチェックするくらいの勢いでやってみるよ!

 

取付作業料

取付作業料は、給湯器の機能によって大きく変わります。あとは現場次第で交換作業のしやすさなどによっても大きく変わります。

 

何も邪魔される要素が無く、お家の外壁に取り付けられていて、給湯器内の水がこぼれるのも気にしないで交換作業ができる環境とそうでない環境を比べれば、前者の方が安くしても良いと思うことが多いです。

 

ちなみに、機能がシンプルな方が繋ぐ配管数が少なくて済むので、基本的には機能が少なければ少ないほど安くなります

 

  • 給湯機能のみ:20000円~30000円
  • 給湯機能+風呂機能:30000円~50000円
  • 給湯器脳+風呂機能+暖房機能:40000円~60000円(あるいはそれ以上)

 

これは私が弊社で作業する場合に、ユーザー様から頂く費用の相場です。相場としては一般的な交換業者よりも少し高いと思います。

 

ただし弊社の場合、お風呂機能付きの場合は追い炊き配管のクリーニングを行いますし、暖房機能付きの場合も配管洗浄を行います。

業者によっては「いくら取付費用が安くても、本当に最低限の作業しかしない」という可能性もあるので注意してください。

 

例えば、暖房機能付きで暖房端末がパネルヒーターなどの場合は、しっかりと配管洗浄をしてもらって、最後にエア抜きなどの調整作業は確実にしてもらうようにしましょう。

 

ユーザー様の方で「配管クリーニングはしてもらえるのかな?」などの細かい部分で比較するのは難しいと思うので、ここでは作業料の比較に加えてたった1つ「工事保証の有無」を確認すればOKです。

万が一、取付作業の不備が原因で給湯器の故障に繋がってしまった時に工事保証があれば、安心することができるでしょう。それに交換業者の方でも、自分たちの作業内容に自信を持っていれば工事保証も付けてくれると思います。

工事保証を付けるのであれば下手に手を抜くということもないでしょうし、ここは抑えておきましょう。

 

その他費用

不凍液(暖房機能付きのみ)
ふろ循環金具(程度に応じて)
配管部材費
保証延長

 

さすがに暖房機能付きの給湯器を交換しておいて、不凍液を交換しないという反則技を使う業者は滅多にいないと思いますが、ここの費用をなるべくケチって交換費用を抑えようとする業者は少なくありません

 

例えば給湯器は全く同じ機種がまた取り付けられるという場合を除いて、多少は配管の接続位置が変わります。

この時に普通であれば配管部材を必要に応じて手直しするのですが、使用されている配管が金属管だったりすると、無理やり捻じ曲げて再利用するという業者も多いです。

 

あとは交渉術の1つとして「当社で取り付けてくれたら、保証延長を10年付けますよ!」などのセールスをする業者もいます。

この場合は、オマケのような言い方をしながらも実際には「既にその料金を組み込んでいる」というケースが大半です。

 

ちなみに保証延長の場合、10年なら割と高い費用になりますが、7年くらいなら割と安価に加入することができるので注意しましょう(事前にその保証延長に自分で申し込んだらいくらになるかを調べて計算するのもアリだと思います)。

 

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給湯器を交換する際に絶対にしてはいけない事!

見積もりを1社だけで決めるのはNG

 

あくまで「安く購入したい/金額的に損はしたくない」という場合ですが、見積もりは複数社から貰うのが鉄則です。

給湯器交換の費用の相場は上の方で書いた通りですが、やはり現場状況や取り付ける機種によっても微妙に変わってくるので、実際に複数の業者に現場調査してもらうのが理想と言えるでしょう。

 

取付業者のほとんどは、ユーザー様がお湯を使えなくて困っているという状況を見たら、ピンポイントでそこを突いてきます。

「今決めてもらえれば、今日中(もしくは明日)に取付できますよ!」という言葉は、焦っているユーザー様を落とすのに有効な口説き文句だと言われているので、まずはそのような弱みを見せないことが重要です。

 

<<給湯器交換時に失敗しないためのテクニック|業者を比較することの重要性

 

給湯器を販売する際の小手先のテクニックとしてよく使用しているものは、あえて最初に10000円高くしておいて「今決めてくれるならもう10000円値引きする」という言葉をかけたり、あとは「今決めてくれたら明日の朝一番に交換作業に入れる」という口説き文句が鉄板です。

確かに毎日お風呂に入れないと困るという人は多いからなぁ。いろいろ検討するということは、それだけ交換するのに時間も掛かっちゃうだろうからね。

それにあと一押しだと感じたら「今なら他の現場が入っていないから大丈夫ですが、他の現場が入ってしまうと明日にお伺いするのは難しくなってしまいます」と一言添えるだけで、ユーザー様を煽るのも有効です。

それはずるいな!

 

現調してもらっていない業者に交換依頼をすることはNG

 

ホームセンターで給湯器を購入する場合や、広告を見て交換を依頼する場合の多くが、これに該当すると思うのですが、基本的には「取付作業前に必ず現場を見てもらうこと」が重要です。

 

広告などでは取付費用の概算を提示して、その近くに小さい文字で「実際の現場状況によって金額が増減することがあります」などの注意書きをしていると思います。

これらの場合、事前に提示されていた金額から増えることはあっても、決して減ることはないでしょう。

 

そして煙突が不要な現場と煙突が5メートルくらいの現場で、部材費が一緒になるというのも考えにくいので、健全な業者であれば後々のトラブルのことも考えて現調していないような状況で金額提示はできないはずです。

 

いくら事前に「作業料は50000円ですが、状況によって増減する可能性があります」と釘を刺されていても、実際に請求された額が70000円とかだったら嫌だと思いませんか?

なので実際に施工する人に現場を見てもらい、そのうえでちゃんとした額面の見積書を貰うことをおすすめします。

 

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最後に

中には「多少高くたっていいから、最短で交換作業に入って欲しい」というユーザー様もいます。

しかし多くの人は、少しでも安く取り付けたい(そしてできるだけ早くお願いしたい)という気持ちではないでしょうか?

 

1日や2日早く使用できるようになるのに数万円高い買い物を強いられるよりは、ちゃんと業者を比較して納得のできる買い物をするべきだと思います。

焦りは禁物です。ぜひ複数の業者を比較して、給湯器の交換を検討してみてください。