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給湯器には保証延長だけでは不十分!「工事保証」の重要性

給湯器には保証延長だけでは不十分!「工事保証」の重要性

新しい給湯器を購入する時、あなたは何を重視しますか?

  • 給湯器の性能・機種
  • 給湯器交換にかかる価格・費用の安さ
  • 工事日(できるだけ早く施工してほしい)
  • 保証などのアフターサービス

性能は今と同じか、今以上の物が欲しいと思う人が多いでしょうし、給湯器交換にかかる費用も安ければ安いに越したことはありません。工事日も、できるだけ早い業者にお願いしたいですよね。

給湯器自体の性能や工事日については特に大きな落とし穴もないのですが、1番注意しなくてはならないのは値段です。実は給湯器の値段は「1円でも安ければお得か?」と聞かれても、実はそうとは限らないんです。

この記事では、給湯器を交換する際に知らないと損をしてしまう給湯器の保証の話をしたいと思います。ぜひこの記事を読んで、給湯器をお得に交換するのに役立ててください。

にょー太郎
にょー太郎

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

給湯器博士
給湯器博士

こちらこそよろしくお願いします!

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給湯器の保証(製品保証)

給湯器には1年~3年の保証がある

給湯器を新品で購入すると、製品そのものに1年か2年の保証が付いてきます(高効率タイプの給湯器では、3年の保証が約束されている製品もあります)。リンナイ製のガス給湯器の場合、給湯器購入時に所有者登録をすることで製品保証が3年に延長されることも。

給湯器の機器寿命は10年と言われているのですが、毎日使用するものなので「10年使えて当然」というものではありません。しかし「いくらなんでも1年以内に壊れた時に、修理でお金がかかるのって無責任じゃない?」ということで、すべての給湯器に1年か2年の保証が付いてきます。

知らないと損をする給湯器の寿命の話|修理か交換かの正しい判断方法

1年保証か2年保証かの見分け方

こちらのマークが付いているかどうかで、1年保証か2年保証かが変わります。付いているものが2年保証です。

これはベターリビング(優良住宅部品)と呼ばれるもので、一般財団法人によって認可されているかどうかというだけの話で、基本的には商品そのものに性能差があるということはありません。

給湯器の場合は、BL品とそうでないものが一緒に売られているケースもありますが、どちらも中身は一緒であることが多く、BL品の方が本体価格は数千円高いものの保証が1年長くなっているという感じです。

にょー太郎
にょー太郎

数千円しか変わらないなら1年間保証が長い方がいいかもね。

給湯器博士
給湯器博士

メーカー希望小売価格の金額差が数千円程度であれば、値引き後の金額差はもっと小さくなるので「BL品じゃないものだともっと安くなる?」という期待はできないことがほとんどだと思います。

通常製品だとその機種が製造停止になるタイミングによっては、7年しか供給されない部品がありますが、BL品なら10年間保証してもらえるのも大きな特徴です。

意外と知らないBL品の恩恵とは?|給湯器を買うならBL品が無難

部品ごとの保証延長

給湯器にはさらに部品ごとに保証延長が設けられています。例えば「熱交換器からの水漏れは〇年保証」「電装基板の故障は〇年保証」というものです。

これは一般ユーザー様には明らかにされておらず、お金が掛かることを覚悟して修理の業者を呼んだら「保証対象だからお金が掛かりません」と告げられて初めてわかるという流れになっています。

機種によっても内容が異なり、リコールではありませんが「明らかに故障が多いというデータが出ている場合」なども保証となるケースが多いです。

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給湯器の保証(メーカーと契約する保証延長)

保証延長の概要

給湯器の保証は「基本的に1年か2年、そこから部品ごとに延長される場合がある」と書きました。そして給湯器の保証には、別途料金を支払うことで加入できる保険(保証延長)も存在します。

これは「給湯器の保証期間内に契約し、契約内容に応じた料金を支払う」という条件を満たせば誰でも加入できるもので、ユーザー様と給湯器メーカーの間で結ばれる契約です。

対象商品具体例5年7年10年
ガス温水機器(複合機能)GT-〇〇、GRQ-〇〇5,940円8,140円29,040円
ガス温水機器(単機能)GQ-〇〇4,840円5,500円27,940円
石油温水機器(複合機能)OTQ-〇〇、OTX-〇〇8,140円12,540円41,140円
石油温水機器(単機能)OQB-〇〇、OX-〇〇5,500円9,900円37,840円
ガス温水暖房機(複合機能)GTH-〇〇、GHQ-〇〇6,160円9,240円30,140円
ガス暖房機(単機能)GH-〇〇4,840円5,500円27,940円
石油温水暖房機(複合)OTH-〇〇、OHQ-〇〇10,340円13,640円55,440円
石油暖房機(単機能)OH-〇〇8,100円12,540円37,840円
厨房機器ガスコンロ5,390円なしなし
ハイブリッドハイブリッド給湯・暖房システムなしなし44,330円

こちらはノーリツの保証延長・安心プランSにおける料金表です。5年、7年、10年の3パターンが用意されており、これらはトータルの保証期間を意味しています。

例えばBL品を購入して10年の保証延長に加入すれば、元々の保証期間である2年+10年という意味ではなく、トータルで10年間の保証というわけです。

7年から10年になった瞬間に料金が跳ね上がっているのは、この期間の故障が多いことや10年保証には満了点検がセットになっていることなどが関係しています。

あとは給湯機能のみのタイプよりも追い炊き機能が付いている方が保険料は高く、さらに暖房機能も付いているとなると更に保険料は高くなるので、ご自身の購入するタイプがどれに該当するのかを知っておくと便利です。

給湯器の交換業者には「10年の保証延長付きで〇〇円!」という見積もりを提示してくる業者も多いので、その場合に「保険に自分で加入したら△△円」というのが分かっていれば、実質的な給湯器の交換費用が分かるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。

にょー太郎
にょー太郎

確かに2つの業者から交換見積もりを貰って、片方の業者に保証延長が付いてたりしたら、金額的に安い方が必ずしもお得とは限らないね。

給湯器博士
給湯器博士

給湯器は長く使いたいものですから、この保険内容はお得だと思います。私も加入をおすすめしていますし、私自身も加入している保険(保証延長)です。

ノーリツ製給湯器なら安心プランS(10年)の加入がおすすめ

製品保証、保証延長の落とし穴

前項の内容とも重複する部分がありますが、製品保証や保証延長には「保証できる内容と保証できない内容」があります。単純に「年数さえ条件を満たしていれば、故障の全てが保証される」というわけではありません。

先ほども説明したように、取り付け方が悪いせいで壊れた場合は保証延長での対応にはなりませんし、これ以外にも「わざと壊した場合(人為的な破壊など)」「落雷などの天災」など例外があるので注意しましょう。

給湯器博士
給湯器博士

お子さんがおもちゃで遊んでいた拍子にリモコンとぶつかって液晶部分を壊してしまった等の事例があります。ユーザー様から「保証期間だから何とかなりますよね?」と言われたりもしますが、ユーザー様自身の過失だと保証対象にはなりません。

にょー太郎
にょー太郎

それを認めちゃったらライバル社の給湯器を破壊しまくるよね。

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工事保証(施工業者と契約する保証)

施工不良によって故障した場合は製品保証の対象外

給湯器は本体を購入するだけでは使用することができません。あくまで取付工事・施工工事を経て、初めてお湯が使えるようになります。つまり製品そのものの保証だけでなく、施工についての保証もあるのが望ましいと言えるでしょう。

給湯器の修理をしているのはメーカーサービスという、メーカーが契約しているサービス代行会社なのですが、給湯器の交換はどこの設備業者でも行います。取付技術は業者によって大きく変わるので、取付作業料が安ければ安いほど良いとも言い難いのはこれが主な要因です。

あまり無いことですが、給湯器には「取り付け方が間違っていたせいで故障してしまう」ということがあり、この場合は製品保証も保証延長も適用外です。

メーカーとしては施工上のミスまで保証してしまうとキリがないので、これらは施工業者の責任となります。このような時に工事保証があれば、トラブルなく修理が進むことになるでしょう。

工事保証は最低条件(明言していない場合は要確認)

滅多にいませんが「取付さえしてしまえばこっちのものだ!」と言わんばかりに雑な仕事をし、メーカーの保証延長だけを付けて「何かあったらメーカーに全部やらせよう」という、とんでもない業者もいます。

当然メーカーでは施工ミスによる故障は保証していませんので、そういう業者に当たらないためにも、工事保証の有無は重要と言えるでしょう。

工事保証に関しては、わざわざ明言していなくても「こっちにミスがあれば責任を持つのは当たり前」という考えをしている業者も多いので、言及していなければ確認してみるのも一つです。

給湯器博士
給湯器博士

施工業者の不手際のせいで給湯器を取り付けた次の日に水漏れが発生したということがありました。本来であれば施工業者がお金を負担すべきなのですが、中には何とかして言い逃れをしようとする悪い業者もいるので注意が必要です。

にょー太郎
にょー太郎

そういう業者でも工事保証があれば言い逃れできないね。というか、そういうミスをするような業者は工事保証をしてくれないだろうから、業者選びの判断材料にもなりそうだ。

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本記事のまとめ

  • 給湯機本体には1年~3年の製品保証が付いてくる
  • 製品保証を最大10年まで延長できる保証延長制度もあり
  • 工事に関する保証は施工業者による「工事保証」が重要

「うちから給湯器を買ってくれたら10年の保証延長を付けます!」という言葉は魅力的ですが、工事保証が付いておらずに雑な仕事をされたのではたまったものではありません。

それに買い替え見積もりを比較している時に、A社の方がB社よりも5000円安いとなっても、B社は10年の保証延長を付けてくれるとなれば圧倒的にB社の方がお得と言えます。

目先の金額だけでなく、保証内容が充実しているというのも重要な要素です。損をしない為にも様々な角度から比較、検討してみてください。

どこに頼むか悩んだらここ!お得な給湯器交換業者を徹底比較

この記事を書いた人
給湯器博士

給湯器を修理・交換する仕事に就いて20年のベテラン作業員。ガス給湯器、石油給湯器、エコキュート、バランス釜、瞬間湯沸かし器などについての経験と知識があり、それを元にブログで情報発信しています。

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