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蛇口を開けても給湯器が動かない|ユーザーができる対策と修理の内容

蛇口を開けても給湯器が動かない|ユーザーができる対策と修理の内容

 

「お湯を使おうと思って蛇口を開けたら、いつまで経ってもお湯にならない」

「リモコンを確認してみたら、電源は入っているのに水しか出ないのは何で?」

「エラーも出ていないのに、給湯器がうんともすんとも動かない…」

 

こんな症状の場合は、給湯器が「ユーザーが蛇口を開けてお湯を使おうとしているということを認識できていない」という可能性があります。

故障していることが考えられる部品は「水量センサー」です。

今回は給湯器の不具合の中でも水量センサーの故障に注目して、症状や対処法について分かりやすく解説していきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。

 

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

給湯器博士

こちらこそよろしくお願いします!

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給湯器の部品「水量センサー」とは?

給湯器博士!大変大変!我が家の給湯器がうんともすんとも言わなくなっちゃった!

蛇口を開けてもずっと水しか出てこないよ。給湯器のリモコンの電源は入ってるんだけど、炎のマークが付かないんだ。

その状態で1分くらいお湯側の蛇口を開けっ放しにしてもらえますか?お水がもったいないなら、なにか入れ物も用意してください。

やってみたけど状況は変わらないよ。せっかくシャワーが浴びたかったのになぁ。あーあ、やる気なくなっちゃった。

1分間出しっぱなしでもエラーが出ないのであれば、水量センサーが故障している可能性が高そうですね。

あとお湯が出ないのは分かったので私が責任をもって直しますから、やる気くらいは出してくださいね。

 

水量センサーとは、給湯器の内部に取り付けられている「内部がプロペラ状のようになっている部品」のことです。蛇口を開けて水が流れると、このプロペラが回り、回転数が出力されて流量が測定されます。

一定の流量に達すると点火動作に入る仕組みとなっているので、蛇口をあけてある程度の水流を作らない限りは、給湯器が勝手に燃焼動作に入ることはありません。

 

給湯器博士

蛇口をちょっと開けただけだと燃焼動作に入らないのは、水量センサーが検出している数値が低いからです。

そのため節水などを心掛けているユーザー様の場合だと「流量不足で点火動作に入れない」というケースもたまにあるので、このような場合は出来るだけ蛇口を全開にしてチェックしてみてください。

 

給湯器が燃焼しない場合は「燃焼しようとしているけど火が付かない」のか、それとも「そもそも燃焼しようとしていない」のか…。このどちらなのかを調べる必要があります。

最近の給湯器は種類にもよりますが、複数回の点火動作で点火しなければエラーを出すという仕組みになっており、機種によっては10回近く失敗しないとエラーがでないということも考えられるので、1分間ほどお湯の蛇口を開けてもらってエラーが出ないことを確認するのも重要です。

 

エラーが出ないってことは、うちの給湯器は「そもそも燃焼しようとしていない」ってパターンになるね!

給湯器は燃焼するのが仕事なのに変だね!お湯もやる気出して欲しいね!

 

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蛇口を開けても給湯器が動かない原因と理由

水量センサーが悪くなるってどういうこと?

水量センサーはプロペラ状になっている部品ですが、経年劣化などによってこのプロペラが破損してしまった場合などは、水流を検知出来ないということが考えられます。

あとはプロペラ自体に問題は無くても、磁気センサーが故障していて数値を正確に検出できなかったり、正確に検出できていてもそれを上手く伝達できていない可能性が考えられます。

 

簡単に言うと「蛇口を開けたってことに気付いていないから燃焼動作に入らない」ってことか。

給湯器博士

100という流量を検知して動く仕組みなのに、プロペラが壊れているせいで10しか検知できなかったり、100あると検知しているのにそれを基板に伝えられていない時なんかは、こんな感じの症状になりますね。

 

どうして給湯器の部品が悪いのにエラーを出さないの?

ところで給湯器博士、どうして水量センサーが悪いのにエラーが出ないの?

給湯器博士

水量センサーが故障している場合の多くは、給湯器本体が「ユーザーが蛇口を開けてお湯を使おうとしている」ということにすら気付かないことが多いです。

つまり自分は悪くないと勘違いしてしまっている状況だから、エラーは出さないことが多くなります。

 

水量センサーのように、部品が故障していてもエラーを出さないケースは少なくありません。例えばエラーを出している部品は基板ですが、基板が悪い場合だと正常な判断ができないので変なエラーを出すことが非常に多いです。

水量センサーの場合は故障してしまうことで「蛇口が開いたという認識ができなくなる」という症状になるので、エラーを出すケースは極めて少ないと言えます。

 

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蛇口を開けても給湯器が動かない時のユーザー側での対処法

水量センサーは給湯回路の部品なので、お風呂回路や暖房回路には関係ありません。

そのため、風呂機能や暖房機能付きの給湯器を使用している場合は「給湯は使えないけど、追い炊きや暖房は出来る」という症状になる場合があります。

残念ながら水量センサーに不具合がある場合、ユーザー様の方であれこれ対応して症状を改善するということは難しいので、早急にメーカーに連絡するのがおすすめです。

 

給湯器博士

給湯が機能しないという時点でお風呂も諦めてしまいがちですが、蛇口で水を貯めて追い炊きをする分には正常に機能することがあるので、ぜひお試し下さい。

 

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水量センサーを修理・交換する場合の修理内容と修理費用

部品代は機種によって大きく変わりますし、症状によっては他の不具合と併発している可能性もあるため、ここで示す修理費用はあくまで1つの目安としてお考え下さい。

 

水量センサーの修理内容

  1. 水量センサーがしっかりと水流を検知しているかどうかを確認する
  2. 検知できていなければ実際に水量センサーを外し、破損等ないか目視にて確認する
  3. 破損があれば部品交換、錆詰まりなどがあれば清掃して動作確認をする

 

1番手っ取り早い確認方法は、正常な水量センサーを繋いで息を吹きかけた時に、給湯器が燃焼動作に入るかどうかを確認することです。これで動作するようであれば水量センサーーの故障がハッキリするので、この場合は水量センサーを交換するだけで修理はすぐに完了します。

場合によっては赤さびや砂、砂利などが詰まっているだけの場合もあり、このような場合であれば掃除だけで直るケースもあります。

 

水量センサー交換の修理費用

  • 水量センサー:5000円以下
  • 作業料:10000円以下
  • 出張料

 

水量センサーは単に水流を計っているだけの部品なので、金額的にもそこまで高くはありません。水漏れ防止のパッキンを入れても、部品代自体は5000円以内で済むことがほとんどです。

機種にもよりますが、大体の給湯器では取り外しやすい部分に取り付けられていることが多く、作業料もそこまで掛からないことが多いでしょう。部品代、作業料、出張料を含めて20000円以内で済むことがほとんどだと思います。

 

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最後に

水量センサーが悪いせいで「蛇口を開けても給湯器が動かない」という場合、症状としては厄介ですが、修理自体は簡単な部類で修理費用も軽いことが多いです。

また、お風呂には入れることが不幸中の幸いとなるケースもあるので、このような症状に悩まされている場合は、お風呂が正常動作するかどうかも確認してみてください。