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夏に多い給湯器からの異音の原因|それは給湯器の故障じゃないかも

夏に多い給湯器からの異音の原因|それは給湯器の故障じゃないかも

 

給湯器が室内に取り付けられている場合、ふと「あれ?なんか給湯器の作動音(燃焼音)が大きくなった気がする…」という、違和感を感じるユーザー様は結構います。

その中でただちに修理依頼をする人、ちょっと様子を見ながら使う人と分かれて…。ただちに修理依頼をするユーザー様の中でも、故障の早期発見に繋がった人、音が大きいと感じたのは勘違いだった人と様々です。

 

ただ、一口に「給湯器からの異音」と言っても、気のせいなんかではなく、もう明らかに異常だというレベルで音が発生することがあります。それも「エラーを出さず、お湯が使える状態で」です。

今回は、そのような給湯器の異音という症状の中から、特に夏場に多い「給湯器の作動音が大きいんだけど、機械の故障ではなく、すぐに対処すれば簡単に直せる事例」についてご紹介します。

 

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします!

 

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「給湯器から異音がする」という場合…

大半は部品が故障する前兆

まず初めにお話ししておきたいのが「給湯器から出る異音の原因の大半は、故障の前兆であることが多い」という点です。

ただ、中には部品の故障ではないうえに「早めに対処していれば、部品を交換せずに掃除や調整だけで直る」という場合もあります。

給湯器が故障する際の前兆|給湯器のSOSを見破る方法を徹底解説!

 

そのため異音が気になった場合は、エラーが出ていない状態でも修理依頼をした方が早期発見に繋がり、結果的に修理費用が安くなるケースも珍しくありません。

給湯器の異音によくある「ピー音/ブオーンという音」にお悩みの方は、こちらの記事をご覧ください。

給湯器から鳴る異音「ピー音/ブオーンという音」の正体はこれだ!!

 

修理依頼時のワンポイント

「給湯器から異音がする」とユーザー様から修理依頼をされると、この時点では多くの予想ができます。それはユーザー様がおっしゃっている異音が、何の音なのかが全く分からないからです。

給湯器には幾つか音を出す部品があります。給湯器の異音と言われると「バーナー/熱交換器/ファンモーター/循環ポンプ」のどれかだと思われますが、どのタイミングでその音が鳴るのかというのが極めて重要です。

 

「蛇口を開けて給湯器が燃焼動作に入ると必ず鳴る」というのであれば、バーナーやファンモーターの可能性が高くなるでしょうし、そうではなく「お風呂を沸かしているタイミングでしか鳴らない」となれば循環ポンプの可能性が高くなります。

もし異音が気になるという場合でこれから修理依頼をしようとしている際は、どのような音なのか、いつのタイミングで鳴る音なのかについても、お話ししていただけると助かります。

 

合っているか合っていないかは別にして、擬音語で表現していただくだけでも、おおよその予想が付くケースもあります。

ブイーンという音なのか、ボッという音なのか、ガガガガという音なのか…。単に「異音」ではなく、どのような異音なのかをお話しいただくことで、私たちが事前に部品をご用意できる可能性が高くなります。

 

給湯器から異音がする場合の正しい修理依頼の方法とは?

 

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夏に多い給湯器の異音の正体=ファンモーターの異物詰まり

虫や鳥などが煙突から侵入してくる

さて、それでは記事タイトルにもあるように「夏に多い給湯器からの異音の原因」ですが、それはファンモーターの異物詰まりです。

ここで言う異物というのは虫や鳥、コウモリ等を指します。これらが排気筒から侵入してファンモーター内に詰まると、とんでもなく大きな音を出します。

例えるのが難しいですが、けたたましいウォンウォンという音を出したり、掃除機を動かしたような音が出たり…。程度の差こそあれど、明らかに正常じゃない音になることが多いです。

 

 

給湯器には屋内設置タイプと屋外設置タイプがあります。

屋内設置タイプの場合は間違いなく煙突が付いており、この煙突は基本的には「外から生物などが侵入しにくいような構造」になっているのですが、小さな虫などは普通に侵入してきますし、外部に破損などがあれば鳥やコウモリなども侵入してくることがあります。

排気筒が破損している場合は給湯器だけを修理しても再発の恐れがあるので、排気筒も一緒に交換してあげることが必要です。

 

虫の多い地域は要注意!

小さな虫の場合、結構な数が侵入してこないと大きな異音にはなりません。

よく見られるケースとして「自分の給湯器の排気筒の位置と同じくらいの高さ、かつ近くに電灯がある」とか、それとは逆に「周りに明かりが何もない」という場合です。

 

同じ高さに電灯がある場合は虫が集まってきやすいですし、逆に何も明かりがないという場合も「脱衣所の明かりなどにおびき寄せられて、結果的に排気筒から入り込んでしまう」というケースが少なくありません。

このような場合は排気筒に何か細工をするということが難しいので、窓に忌避効果のある虫除けアイテムを使ってもらうなどの対策となります。

 

異物詰まりの早期発見なら「掃除・調整」のみで直る可能性あり

早い段階で発見できた場合、ファンモーターなど機器内部に掛かった負担も少なく、異物を取り除くだけで問題なく使用できるケースが多いです。この場合は出張料と作業料なので、5000円~10000円の修理になります(そのくらいで済むことが多いです)。

一方で騙し騙し使っていくうえでファンモーターが壊れてしまったという場合だと、部品代だけで5000円~20000円掛かってしまうので、早期発見がいかに重要かがお分かりいただけると思います。

異物詰まりの場合、明らかに正常とは言い難い異音が発生しますが、初期段階ではエラーも出さず、お湯も普通に使用出来ることが多いので注意してください。

 

確かに普通にお湯が出ちゃうんなら、ついつい修理を後回しにしちゃう可能性はあるよね。

神経質な方だと「ちょっと燃焼音が大きくなったんじゃないか?」という不安から修理依頼をしてくださる方もいますが、このような場合に気のせいだったという結論で出張料・診断料を取られてしまうと損をした気持ちになるという人も多いでしょう。

それでも明らかに音がおかしいという場合は、早めに修理依頼をするのが間違いないです。

 

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最後に

給湯器から異音がするという修理内容は非常に多いですが、虫が多い地域での夏場の症状なのであれば、単に虫が侵入しているだけという可能性があります。

そうでなくても鳥やコウモリが侵入しているだけであれば、ファンモーターを取り外して異物を取り除くだけなので、修理としては非常に簡単な内容です。

早期発見で被害を最小限にできる可能性がありますし、不安を抱えながら騙し騙し使用するよりも精神衛生上おすすめです。ぜひ早期の修理を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
給湯器博士

給湯器を修理・交換する仕事に就いて20年のベテラン作業員。ガス給湯器、石油給湯器、エコキュート、バランス釜、瞬間湯沸かし器などについての経験と知識があり、それを元にブログで情報発信しています。

給湯器の故障(エラー無)
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