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給湯器で「設定温度よりぬるい」と感じる場合のチェック項目まとめ

 

給湯器の修理依頼で「設定温度よりぬるい」という内容は多いです。ただし、単純に「設定温度よりぬるい」と言われたのでは、それが給湯温度なのかお風呂の温度なのかも分かりませんし、それぞれで状況は大きく変わってきます。

そしてもし「給湯の温度がぬるい、それもシャワーなど特定の箇所だけ」という場合は、給湯器の故障じゃない可能性も十分に考えられるでしょう。

 

  • 給湯すべてが設定温度よりもぬるい
  • シャワーだけなど特定の箇所でのみ、設定温度よりもぬるい
  • お風呂が設定温度よりもぬるい

 

この記事では、ありとあらゆる可能性を想定して、それぞれの場面で「給湯器の設定温度がぬるい時に考えられる原因と対処法」をご案内します。

ご自身の状況に合致するものが見つかるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします!

 

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設定温度に対して「ぬるい」と思ったら

この「ぬるい」という表現は非常に曖昧で、程度によっては「誤差の範囲内」とか「ユーザー様の気のせい」というパターンが結構あります。

具体的に「40℃設定なのに35℃くらい」などの数字があれば分かりやすいのですが、もし設定温度に対して1℃前後の温度差でしかないのであれば、それは誤差である可能性が高いです。

 

あとは「お風呂がぬるい気がする」と言われて訪問させていただき、40℃で沸かし上げて実際に水温計で測定してみたら39.8℃で、「40℃ってこんなにぬるかったっけ?」と言われたこともありました。

もし明らかにぬるいという場合でなく、微妙なニュアンスだという場合は「実際に水温を測定してみて、どれくらいの温度差があるのか」をチェックしてみることをおすすめします。

 

もし私が訪問して実際にお湯の温度を計って「問題なし」となった場合でも、出張点検料として5000円ほどの代金をいただかなければなりません。「確実にぬるい」なら問題ありませんが「ぬるい気がする」という場合なら、百均などで構いませんので水温計で一度測定してみることをおすすめします。

 

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給湯器で「設定温度よりぬるい」と感じる場合

給湯が設定温度よりもぬるい場合

 

台所でお湯を使った時、洗面所でお湯を使った時、お風呂場のシャワーを使った時…。

すべてのお湯を使うという状況で、どこでも同じように「設定温度よりもお湯がぬるい」と感じる場合は、給湯器の温度調整の部品に不具合が出ている可能性があります。

 

給湯器では常に火傷するくらいの熱いお湯を作っていて、それがリモコンで設定されている温度になるように、給湯器の中で水を加えて温度調整した後で各蛇口に行き渡っています。

台所や洗面所で使用されている温度は、大体40℃前後であることが多いですが、「40℃に設定しているのにもかかわらず、実際のお湯の温度は35℃以下」というような場合だと、温度調整をしている部品が壊れかかっている状況である可能性があります。

「本来混ぜなきゃいけない水量よりも多く水を混ぜている」という状況になると、この手の症状が出やすいです。

蛇口から出てくるお湯が冷たい場合の原因|修理依頼をする前に読んで

 

シャワーだけなど特定の箇所で設定温度よりもぬるい場合

 

少し厄介なのが「お湯が出る全箇所で設定温度よりもぬるいというわけではなく、一部でその症状が出ている」とか「複数個所でぬるいことは間違いないんだけど、場所によって程度が変わる」というケースです。

シャワーなんかだと全身で浴びるので、1℃の差が結構大きく感じたりもするのですが、台所や洗面所では1℃程度の差は気付かないという人が多いのではないでしょうか。

そんな時は「シャワーがぬるい!」ということですぐに修理依頼をするのではなく、まず「お湯が出る全箇所で同じ症状が出ているのかどうか」を調べてみることをおすすめします。

 

もし給湯器に不具合が出ているのであれば、お湯が出る全箇所で同じようにして悪い症状がでます。にもかかわらず、お湯が出る箇所によって症状の程度に差が出るのであれば「シャワー水栓などの特定器具から水が逆流している」という可能性が高いです。

給湯器に異常がある場合は給湯器の修理業者を手配することになりますが、もしシャワー水栓に原因があるならシャワー水栓の修理業者を手配しなければなりません。

シャワーのお湯がぬるい|ユーザーができる対策と修理の内容

 

もし給湯器本体よりもシャワー水栓の方が怪しいってなったら、水栓のロゴを見てメーカーに電話すればいいの?

それが1番確実です。しかし、LIXILとかTOTOという大手企業なら連絡先も簡単に検索できると思いますが、そうでない場合だとどこに連絡していいか悩んでしまうかもしれません。そんな時は町の水道屋さんなどでもOKです。

 

お風呂が設定温度よりもぬるい場合

 

お風呂を沸かし上げた時に、設定温度よりもぬるいという場合は、複数のチェックポイントが存在します。主に以下の3つです。

  • 設定温度に対して明らかにぬるいという状況なのか
  • 浴槽内の循環フィルターに汚れ、詰まりはないか(しっかり装着されているか)
  • 異変が起こる前後で、乳白色系の入浴剤を使用していないか

 

まずお風呂の温度調整ですが、浴槽内に水温計があるわけではなく、給湯器内で浴槽から戻ってきた温度を計っています。そのため、各家庭の設置状況によって「お風呂からの距離が遠かったりすると多少の誤差が出る」のは仕方がありません。

例えば「43℃設定にしていて、実際に計ってみると42℃」と言うような状況であれば、確かに感覚としてはぬるく感じてしまうかもしれませんが、設置状況によっては許容範囲であるというケースがあります。

 

一方で「43℃設定にしていて、実際に計ってみると35℃以下」というように、もう明らかにぬるいという場合は、なにかしらの不具合が起きている可能性大です。

「お湯張りをするとそうでもないのに、追い炊きをするとすぐに止まってしまって全然熱くならない」という場合は、浴槽内の循環フィルターをチェックしてみましょう。

 

 

1番多いのは「浴槽内の循環フィルターに何らかの原因があって、給湯器がちゃんとした温度計測を出来ていない」というケースです。フィルターに汚れがびっしり詰まっていたり、フィルターがズレた状態で装着されていても温度調整はうまくいきません。

このような場合はフィルターを掃除し、装着し直しただけで状況が改善する可能性があるので、ぜひやってみてください。

お風呂の温度がぬるい時、設定温度まで上がらない時に試したい対処法

 

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少しだけぬるいという場合、放置しても問題はない?

 

設定温度に対してぬるいと感じるかどうかは、不具合の程度によっても左右されますし、微妙なケースだとユーザー様の感じ方次第という部分もあります。

場合によっては「今はそんなにぬるいわけでもないから、騙し騙しこのまま使用することにして、いよいよ冷たくなってきたら修理するという方向でもいい?」という考えも出てくるでしょうし、夏場なら実際にそういう判断をするユーザー様も少なくありません。

 

この時、必ずと言っていいほど聞かれるのが「放置して別の場所が壊れるとかない?」というものです。結論から言うと、その心配はありません

ただし、似たような考え方をする人が少なくないので、いざ直そうと思う時期も似通ってきます。寒い時期に「そろそろ直したい」と思った時には修理業者にも修理依頼が立て込んでしまい、訪問するまでに時間が掛かってしまうかもしれない点は注意が必要です。

 

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最後に

この手の修理依頼は、ユーザー様によって本当に表現方法が色々です。ぬるいと言われて行ってみて「言われれば確かにぬるい…かも」と思うこともあれば、「ぬるいというか水ですね…」というケースも。

もし設定温度に対してぬるいということでしたら、実際に1℃か2℃上げてみて問題がないのであればそのまま使用してみるのもありだと思います。

逆に「5℃くらい上げてもイマイチ」という場合は、何らかの不具合が生じている可能性があるので、然るべき修理依頼先に連絡をしてみてください。