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パネルヒーターが冷たい・ぬるい時の原因と対処法|依頼前にチェックすべき点

パネルヒーターが冷たい・ぬるい時 原因とユーザーができる対処法

 

寒い地域にお住いの方だと、暖房端末にパネルヒーターを採用しているというユーザー様も多いと思います。実はこのパネルヒーター、お部屋をじわじわ暖めてくれるということで非常に人気のある暖房端末ではあるのですが、意外と不具合も多いんです。

 

  • バルブを開けているのに、なかなか部屋が温まらない
  • 直接触ってみても、暖かい部分と冷たい部分がある
  • 全体的にぬるく、ほとんど熱くならない
  • 上下左右の半分がずっとぬるい

 

これらの不具合が確認される場合は、給湯暖房機などの暖房ボイラーに不具合がある可能性もありますし、パネルヒーターそのものに不具合がある可能性もあります。

そして「実はどちらも悪くなく簡単に直せる」というケースもありますし、更には「このパネルヒーターは仕様上そうなっている」という結末になることも少なくありません。

今回は「パネルヒーターが冷たい・ぬるい時の原因と対処法|依頼前にチェックすべき点」ということで、丁寧に解説していきます。パネルヒーターが温まらなくて困っている方は、ぜひ最後までお付き合いください。

 

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします!

 

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パネルヒーターが冷たい時の原因と対処法

チェック項目

 

暖房ボイラー本体にエラーなど異常がないか

パネルヒーターの場合は、多くが「暖房ボイラーのスイッチを入れて、後はパネルヒーターに搭載されているバルブで不凍液の流量を調節し、部屋の温度を管理する」という仕組みになっていると思います。

まずは、暖房ボイラー本体にエラーや異常がないかを確認しましょう。

 

暖房機がエラーを出していて燃焼していないのであれば、パネルヒーターは温まらなくて当然です。暖房機能のみのボイラーならエラーを見逃すということはないでしょうが、給湯機能もある場合だと意外と見逃しているケースもあります。

給湯暖房機を使用しているユーザー様だと「お湯が普通に使用できるから、暖房機能がエラーを出していることに気が付かなかった」というケースもあるので、リモコン画面にエラー番号が点滅していないかどうかを確認してください。

 

特に多いエラーは「043、113、123、903」などでしょうか。エラー043であればユーザー様でも簡単に対処できる内容かもしれないので、エラー番号は確実にチェックしましょう。

給湯暖房機のエラー043は暖房水不足|応急処置可能でも注意あり!

 

エラー043が出てたけど、取扱説明書を見たら「暖房水の不足」って書かれてたから、暖房水を足したら復旧したよ!

暖房シーズンが始まる時期は、1年ぶりに稼働させるケースもあるのでエラー043が多発します。不凍液を足してあげるだけで開栓するケースは非常に多いですが、不凍液そのものの劣化や配管内での漏れがないかどうかは、常に注意するようにしてください。

 

全部のパネルが冷たいのか、一部のパネルが冷たいのか

暖房ボイラーそのものにエラーが出ていないのであれば、今度は「その不具合が1箇所なのか、それとも複数個所なのか」のチェックです。

多くのユーザー様の場合は、パネルヒーターも1箇所ではなくて複数箇所にあると思います。それらすべての箇所で同様の不具合が出ているのか、あるいは一部のパネルヒーターだけの問題なのかを確認してください。

暖房ボイラー本体がエラーを出していない時点で、暖房ボイラーが悪いという可能性は極めて低いのですが、例えば「ボイラーに近い部分は温まるけど遠い部分は冷たい」などの規則性があれば、ポンプが劣化して流量が足りないものの、完全に故障したわけではないからエラーを出していないというケースも考えられるでしょう。

 

あとは一部のパネルヒーターだけが冷たいのであれば、たまたまその回路だけが詰まっていて熱い不凍液が流れていかないという単純なケースもあります。

「バルブは全開にしているけど中で固着していて、全開になっているようで実は開いていない」ということもあるので、このような場合だとパネルヒーターそのものを点検すればアッサリ解決することも少なくありません。

 

冷たいパネルは全体が冷たいのか、一部だけが冷たいのか

今度は「冷たいパネルは全体が冷たいのか、一部だけが冷たいのか」を確認します。そのパネルヒーターに一切不凍液が流れ込んでいないのであれば、パネル全体が冷たいはずです(暖房ボイラーの電源を入れていないのと一緒)。

しかし、状況によっては「冷たいことは冷たいけど、完全に冷たいというわけではない」というケースもあります。

 

  • もっと熱くなってほしいのに、ほんわか全体がぬるい
  • 上半分は熱いけど、下半分が冷たい(あるいはぬるい)
  • 左半分は熱いけど、右半分が冷たい(あるいはぬるい)

 

これらの場合は若干注意が必要で、全体がぬるいという場合は「流量が不足している」という可能性があります。

お家の中にパネルが何箇所もあって、その全てを全開にしていると「流れやすい箇所、流れにくい箇所」が出てくるので、その流れにくい箇所に該当しているかもしれないという話です。

この場合は「不具合が出ている箇所以外の全てのパネルヒーターを遮断してどうなるか」を確認してください。これで問題無いようであれば「暖房ボイラーのポンプの劣化」か「最初から流量不足だったか」のどちらかの可能性が高いでしょう。

 

一方で上下半分、あるいは左右半分という場合は、「そのパネルの仕様上」である可能性が高いです。

パネルヒーターの製造メーカーによってこのあたりは違うのですが、物によっては「バルブ部分で流量を調整し、部屋全体の温度変化を見ながら上下(あるいは左右)にしか不凍液を循環させないことで温度調整する」という物が存在します。

これだと上下のどちらかしか温まらない、左右のどちらかしか温まらないということは結構起こるので、このような症状の場合は「パネルヒーターの取扱説明書」を確認することをおすすめします。

 

温度調整って言うけどさ、部屋が完全に冷え切っている状態なら、上下左右のどれかじゃなくて全体が温まるもんじゃないの?

それも厳密に言うとパネルヒーターの構造によって変わります。物によっては「上半分が完全に温まってから、下に熱が降りてくる」という感じで機能する物もあるので、このあたりは種類によりけりですね。
ちなみに「最初は半分しか熱くない」と思っていても、時間が経ったら両方しっかり熱くなってるというケースもありますよ。

そうなのか!ちゃんと確認しないと早とちりしちゃいそうだな!

 

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パネルヒーターに異常があった時の修理連絡先は?

パネルヒーターに異常があった時 修理連絡先はどこ?

 

テレビとレコーダーのメーカーを揃えているという人は結構多いと思いますが、給湯器と暖房端末の製造メーカーを統一しているという人は少ないです。暖房ボイラーはリンナイやノーリツの熱源機を使っていても、パネルヒーターはSANYOや森永という現場は結構多いように感じます。

このような時、ボイラーの会社に連絡するべきなのか、パネルヒーターの会社に連絡するべきなのかを正しく判断できないというユーザー様が非常に多いです。

ボイラーのメンテナンス会社なら、原因が何かを特定することは可能ですが、もしそれが他社製のパネルヒーターに原因があったとすれば「パネルヒーターのメーカーさんに見てもらってください」という流れになり、出張診断料を請求されることになるでしょう。

 

上の方で一例として紹介した「ポンプの流量不足」等のケースだと、ユーザー様がどこに原因があるかを追求するのは難しいかとは思いますが、原則として「暖房ボイラーに原因があるなら、基本的には調子の良い箇所、悪い箇所は出ない」ということが言えます。

全体に問題があるなら暖房ボイラーのメーカー、一部に問題があるならパネルヒーターのメーカーに問い合わせるという方法が、一番間違いがない方法だと言えるでしょう。

ファンヒーターが動かない時、どこに修理依頼するのが正解か

 

あとは「仕様上」で片付けられてしまうケースを避けるためにも、パネルヒーターの取扱説明書を確認しておくこともおすすめします。

給湯器の修理依頼をする前に取扱説明書をチェックしよう

 

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最後に

パネルヒーターが冷たい場合、温まらない場合は、「暖房ボイラーの故障、パネルヒーターの不具合、仕様上」という様々な可能性が考えられます。

この手の不具合は、意外と「最初は気付かなかったけど、あるタイミングで気付いて故障を疑い始める」というケースも結構あるので、仕様上であるケースも多いです。気になる方は取扱説明書のチェックを含め、修理依頼をする前に色々と観察してみてください。