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お風呂の湯量がおかしい時のチェック項目|それ簡単に直せるかも!

お風呂の湯量がおかしい時のチェック項目|それ簡単に直せるかも!

お湯張り機能を持っている給湯器を使っていると「お風呂の湯量がおかしい」という不具合が発生することがあります。本記事は以下のような人に適した記事です。

  • ふろ自動ボタンを押しても思うような湯量にならない
  • お湯張りの水量を最大にしているのに湯量が少ない
  • 湯量設定を変更しても毎回お風呂が溢れている

考えられる故障内容としては「基板不具合、注湯電磁弁不具合、ふろ循環ポンプ不具合」などが挙げられますが、中にはユーザー様がちょっとした調整をすることで直るケースも少なくありません。

今回は「お風呂の湯量がおかしい時のチェック項目」と題し、簡単に直すことができるかもしれない内容と共に、自動湯張りの故障に関する情報をご紹介します。

にょー太郎
にょー太郎

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

給湯器博士
給湯器博士

こちらこそよろしくお願いします!

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お風呂の湯量がおかしい時にチェックすべきこと

循環フィルターは綺麗か、しっかり装着されているか

循環フィルターは浴槽内に設けられている、上記画像のような形状をしたものです。表面が網目状になっていて、ここで浴槽内のゴミが給湯器に入り込まないように食い止めています。

もしこのフィルターにゴミ詰まりがあるという場合、ふろ自動ボタンを押してお湯張りをしても「ずっとお湯張りが止まらない」とか、あるいはE632やE032を出して給湯器が停止してしまう可能性があります。

また、フィルターが綺麗だったとしても正しい角度で装着されていなければエラーを出してしまう可能性があるので、パッと見てちゃんと嵌まってそうだとしても一旦外して取り付け直すことをおすすめします。

給湯器のエラー632はふろ循環不良|ユーザーができる対策と修理の内容

にょー太郎
にょー太郎

昔、お風呂掃除を急いで適当にやったせいで循環フィルターが上手く嵌まってなくて、そのせいでお湯張りがおかしくなったことあるよ。

給湯器博士
給湯器博士

小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、お手伝いでお風呂掃除をしてくれているというケースも多く、その時に上手く装着できていないケースもあります。見た目は正常でも実際には浮いていることがあるので、必ず外してから装着し直してみてください。

浴槽に水が入っている状態で「停電」は無かったか

給湯器にはフルオートタイプやセミオートタイプなど、お湯張りの性能によって数パターン用意されているのですが、お使いの給湯器がフルオート以上の機能の場合に「水位センサー」という部品が搭載されています。

この部品は「浴槽に現在どのくらいのお湯が入っているか」を計測・測定する部品なのですが、もし浴槽にお湯が入っている時に停電があったり、お家のブレーカーが落ちてしまった場合には、記憶していた湯量が狂ってしまうことがあるんです。

そのため、実際の浴槽にはちょっとしかお湯が入っていないのに、水位センサーは「もう満タンになっている」と判断したりすることで、実際の湯量と給湯器の計算が合わなくなってしまうという感じです。

これは水位センサーが搭載されている機種にのみ有効ですが、水位リセットと呼ばれる行動をすることによって改善するかもしれません。

具体的なやり方は「電源ボタンを切った状態で電源ボタンとふろ自動ボタンを同時長押し」とかそういう動作になりますが、これは機種によってやり方が異なるので詳しくは取扱説明書をご覧ください(やり方の一例は後述しています)。

給湯器博士
給湯器博士

停電がなくてもお風呂の湯量が極端に多かったり少なかったりという場合で、かつエラー番号が出ないという場合、水位リセットをやってみる価値は十分にあります。

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水位リセットのやり方

水位リセットの手順
水位リセットのやり方
  • 手順1
    お湯張りの準備をする

    浴槽を空にして、排水栓を閉めます。

  • 手順2
    自分にとって理想の湯量に合わせる

    自分にとってベストの湯量がわからない場合、最低ラインでお湯張りをしてから微調整することも可能です。

  • 手順3
    水位をリセットする

    ふろリモコンの電源を切り、たし湯スイッチとたし水スイッチを同時に約2秒間長押しします。ピッと鳴ったらお湯張りが始まるので、そのまま完了するまでお待ちください。

  • 手順4
    ふろ湯量を確認する

    ふろ自動が完了したら、湯量を確認します。正常なら問題ありません。

  • 手順5
    異常がある場合はメーカーへ

    異常がある場合はメーカーに連絡してください(エラー表示がないこと、湯量リセットで改善しなかった旨もお伝えください)。

水位リセットの手順は、ユーザー様が使用しているリモコンの機種によって詳細が異なります。詳しくはご自身が所有している給湯器リモコンの取扱説明書をご覧ください。

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時間経過で水位が変化するケース

時間経過で水位が変化するケース (少しずつ湯量が変動する場合)

徐々に水位が下がっていく(湯量が減っていく)場合

「時間経過と共に徐々に湯量が減っていく」という場合は、ふろ回路のどこかから水漏れしている可能性大です。どれくらいの量で減っているのかによって怪しい部分は変わってきますが、浴槽に破損がないのであれば「排水栓か循環金具」が怪しいことが多いです。

ユニットバスの排水栓はパッキンだけを交換するということは基本的にはせず、レリースを含めた排水栓セットで交換した方が無難です(レリースは浴槽フチのボタンを押した時に、排水栓を上げ下げしているワイヤーのことを指します)。

ゴム製の排水栓なら、同じサイズのモノをホームセンターから購入してきて交換すればOKです。

循環金具は浴槽の内と外でそれぞれゴムパッキンが噛んでいるので、浴槽側面にエプロンがあるタイプであれば、ユーザー様ご自身で交換することも可能かもしれません。この場合もパッキンだけとは言わず、循環金具ごと交換することをおすすめします。

徐々に水位が上がっていく(湯量が増えていく)場合

逆に「少しずつ湯量が増えていく」という場合は、ほぼ間違いなく注湯電磁弁(湯張り電磁弁)の不具合です。給湯器の修理全体でみても多い不具合で、エラーを出すこともあれば出さないこともあります。

注湯電磁弁の交換だけで済むのであれば、トータル的な修理費用は15,000円~25,000円前後になるかと思いますが、経年劣化の症状として多いものになるので、使用年数によっては給湯器の交換も考慮するのがおすすめです。

お風呂の循環口からの水漏れ!?|ユーザーができる対策と修理の内容

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本記事のまとめ

  • お湯張りの湯量がおかしくなったら、まずは循環フィルターのチェック
  • 水位リセットを試してみる
  • 循環フィルターの確認、水位リセットを試しても改善しない場合はメーカーへ

お風呂の湯量がおかしい場合は部品が悪いこともありますが、それと同じくらい「フィルターが汚れてただけ」とか「水位リセットで直った」ということも多いです。

修理業者を呼べばフィルター掃除や水位リセットをするだけでも、出張点検料を含めて1万円弱の費用が掛かってしまうと思うので、お困りの方はまずご自身で本記事のチェック項目を確認してみてはいかがでしょうか。

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