セミ貯湯式石油給湯器の特徴と選び方|少しでも快適な選択をする為に

セミ貯湯式石油給湯器の特徴と選び方 井戸水対応、高水圧など様々

 

石油給湯器には直圧式とセミ貯湯式の2種類が存在します。

主流はあくまで直圧式ですが、セミ貯湯式にはセミ貯湯式の大きなメリットがあるのも事実です。特に「地下水や井戸水などのクセのある水質にも対応可能」という部分は、直圧式には無い魅力の1つと言えるでしょう。

このページでは、セミ貯湯式石油給湯器のユーザー様に向けて「セミ貯湯式の給湯器にも色々種類がある」ということをご紹介したいと思います。今の暮らしがより豊かになるかもしれないので、ぜひ最後までお付き合いください。

 

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします!

 

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石油給湯器の直圧式とセミ貯湯式の違い

シェア率から見る主流は「直圧式」

ガス給湯器は、ほぼ全てが直圧式です。石油給湯器にのみセミ貯湯式が用意されているのですが、石油給湯器に関しても主流は直圧式で間違いありません。

具体的なシェア率は不明ですが、体感的には「7:3か8:2くらいで直圧式ユーザーの方が多い」という印象があります。

 

金額的には直圧式>セミ貯湯式

同じ能力を持った機種同士で本体価格を考えると、直圧式の方が本体価格は高いです。

 

 

こちらはノーリツ製の直圧式の給湯器です。燃焼能力4万キロ、屋内据え置き型の標準タイプで、希望小売価格は305000円となっています。

 

 

一方こちらは、ノーリツ製のセミ貯湯式の給湯器です。

先ほどご紹介した直圧式の給湯器と、性能に関しては全く同じ物を選びましたが、希望小売価格は241000円となっています。

 

両者の間に、希望小売価格で64000円の金額差があります。

これはあくまで希望小売価格なので、ここから値引きされることを考慮すると両者の金額差はもう少し小さなものになると思われますが、仮に50%値引きだったとしても金額差は32000円なので、決して無視できない金額差と言えるでしょう。

 

セミ貯湯式は地下水や井戸水に強く、機器寿命も長い

通常、給湯器の内部は水通路部が銅で構成されています。セミ貯湯式の場合は、一部にステンレスが使用されているのですが、このステンレスは銅と比べて腐食に強いので、地下水や井戸水などの水質にもある程度は対応可能です。

直圧式の給湯器で地下水を使用すると、酷いケースだと数ヶ月くらいで水通路部が腐食して水が漏れてきてしまうケースも少なくありません。セミ貯湯式も地下水に完全対応しているという意味ではありませんが、直圧式よりは耐久性が高く、機器寿命も長くなる傾向が強いです。

 

詳しくは後述していますが、地下水の使用に特化したセミ貯湯式給湯器もあります。従来の貯湯式給湯器では、水漏れしてしまっていたというユーザー様にもおすすめの給湯器なので、興味のある人は話だけでも聞く価値があると思いますよ。

 

 

 

水圧の強いシャワーが使いたいなら圧倒的に直圧式

直圧式の給湯器で作られるお湯の水圧は、基本的には水道の水圧とほぼ一緒です。一方でセミ貯湯式の給湯器で作られるお湯の水圧は、水道の水圧よりもかなり弱くなります。

理由としては、セミ貯湯式給湯器の構造上、強い水圧を受け止めることができないため、給湯器の入り口部分で水道圧を減圧しているからです。

 

セミ貯湯式の給湯器しか使用したことがない場合だと、そんなに気にならないかもしれませんが、直圧式の水圧を知っている人だと明らかに水圧が弱いのが分かると思います。

水圧の強さは、主にシャワーを浴びる時に顕著な差を感じることになるので、水圧の強いシャワーが浴びたいというユーザー様は、間違いなく直圧式を選んだ方がいいでしょう。

 

おばあちゃん家のシャワーの水圧が弱いと思ってたけど、もしかしたらおばあちゃん家の給湯器はセミ貯湯式だったのかな?

普段から直圧式の水圧を体験していると、セミ貯湯式の水圧は「蛇口を半分しか開けてないくらいの勢い」にしか感じないというケースも珍しくありません。
もしかすると、にょー太郎のおばあちゃんはセミ貯湯式ユーザーだったかもしれませんね。

おばあちゃん家は井戸水使ってたからな。

 

 

使い勝手の良さは圧倒的に直圧式に軍配

  • 使用したいお湯の温度がピンポイントで作れる
  • お風呂へのお湯張り、追い炊きの速度が速い
  • お湯が使えるようになるまでの時間が短い

 

上記はセミ貯湯式と比較した場合の、直圧式の利点(メリット)です。前項でご紹介した水圧の強さに関してもそうですが、使い勝手の良さは圧倒的に直圧式の方が優れています

まず42℃のお湯を作りたいとなった時、直圧式ならリモコンで42℃と設定すればOKですが、セミ貯湯式だとピンポイントでお湯を作ることができません。

 

セミ貯湯式の場合は、1~7までの数字で大まかな温度が決められており、使用したい温度に合わせてユーザー側で水を混ぜる必要があります。

基本的には最高温度に設定しておいて、70℃くらいのお湯に対して水を混ぜて使用するのがオーソドックスな使い方と言えるでしょう。

 

それから、石油給湯器ユーザーは雪国に住んでいる方が多いのではないかと思いますが、外出時に給湯器の電源を切っていくという場合、セミ貯湯式だとお湯が使えるようになるまで結構な時間を要します。

直圧式の場合は蛇口を開けた瞬間に、必要な分だけのお湯を作るシステムです。セミ貯湯式の場合は給湯器内のタンクにお湯を作って、それを貯めておくタイプの給湯器なので、瞬間的にお湯を作るということができません。

お風呂にお湯張りをするというシチュエーションでも、直圧式とセミ貯湯式を比較すると圧倒的にセミ貯湯式の方が時間がかかるので、これが毎日のこととなると時間的な損失が大きいと言わざるを得ません。

 

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セミ貯湯式石油給湯器の色々なラインナップ

より一層「腐食に強い」タイプ

 

セミ貯湯式の給湯器が水漏れに強い理由は、配管の一部にステンレスが使用されていることが理由でしたが、これはあくまで一部でした。

従来のセミ貯湯式給湯器では、ふろ配管の多くは銅パイプが使用されており、地下水ユーザーの場合は「ふろ回路から水漏れしてしまう」ということが避けられない弱点だったとも言えます。

 

一方で、ふろ配管もステンレスパイプを採用している、地下水・井戸水ユーザーの使用を想定した給湯器も存在します。

利用している水質に難がありすぎて、通常のセミ貯湯式給湯器でも水漏れが起きやすいという悩みのあるユーザー様は、ふろ配管も腐食に強い構造になっているタイプがおすすめです。

あくまで腐食に強いというだけで、地下水に使用する場合は一切の保証が効かないのでご注意ください。

 

通常タイプよりも水圧が強いタイプ

 

一方でこちらは、セミ貯湯式給湯器の中でも「水圧が強いタイプ」です。どのくらい強いかというと、従来の2倍程度の水圧と言われています。

通常のセミ貯湯式給湯器では、1階に機器本体を設置している場合、2階の蛇口までお湯を引っ張ることは難しかったのですが、こちらの高水圧タイプであれば問題ありません。

 

それから、高水圧タイプで更にお湯張り機能のある機種限定ではありますが、直圧式と同様「1℃単位で蛇口から出るお湯を調整することが可能」です。

ここまで来ると、もはや直圧式と使用感は大差ないですね。ちょっと水質に不安があって直圧式に踏み切れないというユーザー様におすすめです。

 

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最後に

水質に問題を抱えているという状況以外であれば、直圧式を選定した方が間違いないと思います。

一方で、水質に難があるという場合は、セミ貯湯式という選択は揺るがないと思うので、その中でも「更に水漏れに強いタイプ/水圧が強いタイプ」を選定することで、より快適な暮らしが手に入るのではないでしょうか。

単に「今までと同様のタイプで…」という希望で済ませるのではなく、色んなセミ貯湯式石油給湯器を検討してみてください。