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エコジョーズのメリット・デメリット|従来型給湯器と徹底比較

エコジョーズのメリット・デメリット|従来型給湯器と徹底比較

ガス給湯器をお使いの方であれば「エコジョーズって何?」という疑問を持ったことがあるという方もいらっしゃると思います。エコジョーズ、エコキュート、エネファーム…何が何だか分からないという人も多いのでは?

エコジョーズは「燃費効率の良いエコタイプのガス給湯器」のことです。今回はガス給湯器をお使いの方やガス給湯器への乗り換えを検討しているという方に向けて「エコジョーズのメリットとデメリット」について解説していきます。なるべく詳しく、誰にでも分かるように解説していきますので、ぜひとも最後までお付き合いください。

にょー太郎
にょー太郎

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

給湯器博士
給湯器博士

こちらこそよろしくお願いします!

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エコジョーズって何?エコジョーズの概要

エコ〇〇とは?違いを簡単に説明

にょー太郎
にょー太郎

最近は「エコ〇〇」って機械がありすぎて何が何だかさっぱりだよ!我が家で使ってるのはエコジョーズなんだけど、これって普通のガス給湯器と何が違うの?

給湯器博士
給湯器博士

確かにエコジョーズ、エコキュート、エコフィールなどの名称が分かりにくいと感じてるユーザー様も多いようですね。エコジョーズは「従来のガス給湯器よりも燃費効率が良くなったガス給湯器」です。

にょー太郎
にょー太郎

そんな簡単な話なのか!じゃあエコジョーズっていうのは「エコ上手」っていうことで、やりくり上手って意味が含まれているんだね!

給湯器博士
給湯器博士

ちょっと何言ってるか分からないです。

  • エコジョーズ:従来型よりも燃費効率の良いガス給湯器
  • エコフィール:従来型よりも燃費効率の良い石油給湯器
  • エコウィル:ガスエンジンを使って発電を行い、その排熱を使ってお湯を作るシステム(2017年一杯で生産中止)
  • エコキュート:ヒートポンプ技術を利用し空気の熱で湯を沸かすことができる電気給湯機
  • エネファーム:ガスや灯油などから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電し、その排熱を使ってお湯を作るシステム

エコジョーズは単純に「従来型よりも燃費が良くなったガス給湯器」だと思ってください。他にも「エコ〇〇」という機械は多いですが、基本的に何を燃料にして動くかや発電するかどうかで名称が変わります。

最近だとオール電化のお家も増えてきているので「発電する時の熱を使ってお湯が作れたらお得なんじゃない?」と考える人も増えました。ガス給湯器はお湯を作るだけですが「お湯を作るついでに電気も発生させられたらいいよね(あるいはその逆)」ということで、発明・開発されたのがエコウィルやエネファームです。

エコジョーズの概要

では「エコジョーズはどうやって従来のガス給湯器よりも燃費を良くしているか」という部分についてですが、これまではガス給湯器が燃焼して発生した排ガスはそのまま捨てられていました。

外置きの給湯器なら排気口付近、お家の中に設置されている給湯器なら煙突部分が非常に熱くなり、これらは素手で触ってしまうと火傷をしてしまうほどの高温です。

そこで各給湯器メーカーは「この排ガスを利用すれば、冷たい水もぬるくするくらいはできるんじゃない?」と考え、これまでは捨てていた熱い排ガスをそのまま捨てないで、もう一度給湯器の中に取り込んで水を温めるのに使用するというシステムを作りました。

これをガス給湯器に応用したものがエコジョーズです。そのためエコジョーズの排気ガスは非常にぬるくなっており、煙突に触れても火傷はしないような温度になっています。

にょー太郎
にょー太郎

確かに今までは煙突=熱いってイメージがあったけど、エコジョーズの排ガスは全然熱くないな!

給湯器博士
給湯器博士

イメージとしては「サウナ室に冷たい水を入れたコップを入れておくとどうなるか」に近いです。このシステムによって「ガスの消費量が抑えられる=ガス料金が安くなる」ということが実現しました。

にょー太郎
にょー太郎

エコジョーズはまさにエコ上手やな!

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エコジョーズのメリット

燃費・燃焼効率が良い(ガス料金が安くなる)

最も大きなメリットは「月々のガス料金が安くなる」ことです。仮に年間で1万円ガス料金が節約できるようになると仮定すると、10年間使用するとして約10万円の節約が可能になります。

従来型よりもエコジョーズの方が本体価格が2万円ほど高かったとしても、この場合はトータルで8万円ほど安くなるので、今ではガス給湯器ユーザーのほとんどの方がエコジョーズを使用していると言っていいでしょう。

イメージ的には上記画像のような感じで、エコジョーズと従来型のガス給湯器を比較すると「今までよりもガス料金がかなり抑えられる」という結果が出ています。

その金額の大小は契約しているガス会社の料金設定や、普段からのガス使用量にも左右されるので一概には言えませんが、各給湯器メーカーが発表している試算を見ても分かるように決して無視できないほど大きな金額です。

各メーカーが公表している「どのくらいお得になるか」

上記はノーリツの公式ホームページで紹介されている内容ですが、年間で約23,700円のガス代が節約でき、エコジョーズに搭載されているエコスイッチという機能を使用することで更に約8,700円の節約が可能であると紹介されています。

ちなみに各給湯器メーカーが算出している「エコジョーズと従来型を比較した時にお得になる金額の試算」は以下の通りです。

  • ノーリツ:約23,700円
  • リンナイ:約25,480円
  • パロマ:約12,200円
  • パーパス:約13,600円

これは全て「ガス1㎥あたりの金額が〇〇円、△人家族が使用した場合」などの前提条件に違いがあるので、金額的に大きいから優秀な機械であるとは限りません。

例えば元々そこまでガスを使用していない家庭とガンガン使用している家庭を比較したら、後者の方がエコジョーズの恩恵は受けられるので、同じエコジョーズを使用していてもそのお家の普段の使用量によってお得さは変わってくる点は、決して勘違いしないようにしましょう。

しかし、どのメーカーも「従来型よりも年間1万円以上の節約にはなる」という指標を用意していました。それなりにお湯を使っているという状況であれば、ガス料金がお得になるということは間違いなさそうです。

二酸化炭素の排出量を抑えることができる

給湯器が燃焼している時間を減らすことができるので、結果的に二酸化炭素の排出量を抑えることが可能です。

実際に「地球にやさしいから」という理由で商品を選んでいる人がどのくらい存在するのかは分かりませんが、無理やりにでも個人のメリット・デメリットに繋げるのだとすれば、エコに配慮していない住宅設備に大きく課税されるという未来はそこまで遠くないんじゃないかと思います。

車なども排ガス量が多いと税金が高くなるように、石油やガスに課される税が今よりも大きく増やされ、ガス消費量が多い人ほど損をしてしまうシステムは実現する可能性が非常に高いような気がしませんか?

今は「地球にやさしい」という消費者にとってはイマイチ掴みにくい利点になっていますが、そのうち「各家計やお財布にも優しい」となる日が近いかもしれません。

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エコジョーズのデメリット

本体価格が若干高い

GT-C2462シリーズのカタログ価格
GT-2460シリーズのカタログ価格
  • エコジョーズ:481,580円
  • 従来型給湯器:423,500円

機種にもよりますがエコジョーズと従来型の間には、メーカー希望小売価格の時点で5万円程度の価格差があります。実際に販売するとなれば業者から値引きした状態で提供されることになりますから、値引きされた後の金額差はもっと小さくなるでしょう。

給湯器交換時に失敗しないためのテクニック|業者を比較することの重要性

特に多くの給湯器交換業者では、取り扱いの多い商品ほど大幅な値引きが可能となっているケースも多く、最近はエコジョーズの方が主流になっているという背景もあるので、本体の金額差に関してはほとんど同じくらいになることがあるかもしれません。

個人的にはあまり大きなデメリットだとは思っていませんが、一応「本体価格はエコジョーズの方が高く設定されている」という事実は知っておくべきだと思ったので紹介しました。

施工する配管が1本増える(部材費が高くなる可能性がある)

ドレン配管施工方法

従来型からエコジョーズに変更するという場合、従来型給湯器よりも配管が1本増えることになります。

これは「燃費を良くするために給湯器が機器内部で汗をかいてしまうようになったため、その汗を捨てるための配管」なのですが、この配管を施工するうえで「従来型→従来型」よりも取付の手間が掛かるので、取付作業料はエコジョーズの方が高くなることが多いです。

特に屋内タイプで洗面所などに設置されている場合、床に穴を空けて床下で排水管を接続するという作業が必要になったりもするので、現場状況によってはかなりの作業になるかもしれません。床に穴を空けての作業が必要になるとなれば「そこまでする必要ってあるのかな?」と思う人も少なくないので、これは大きなデメリットと言えるでしょう。

マンションでパイプスペースに設置されているという場合、排水管への接続が難しい場合はユニットバスの排水から捨てることになり、この場合は別で15,000円~20,000円程度の部材費が発生します。

使用時間によって交換が必要になる部品が搭載されている

エコジョーズになってから新たに搭載された部品が幾つか増えているのですが、その中には「故障する・しないに関係なく、一定時間使用したら必ず交換が必要になる部品」が存在します。

それは中和器と呼ばれている部品で、これは故障することはあまり無いのですが燃焼時間が〇〇時間に達すると交換が必要になる部品です。言い方を変えれば「一定時間で必ず壊れる部品」と言ってもいいかもしれません。

制限時間が間近になったらエラー表示をしてくれるので、これが原因でお湯が全く使用できなくなる期間が無いように配慮はされています。しかし年間に10,000円のガス代を節約できたとしても「中和器の交換で15,000円掛かる」ということを事前に知っていれば、わざわざエコジョーズにはしなかったという人も出てくる可能性も無くはないでしょう。

給湯器のエラーE920、E930は中和器の寿命|ユーザーができる対策と修理の内容

にょー太郎
にょー太郎

我が家のガス給湯器は10年保証だから関係ないっちゅーことや。

給湯器博士
給湯器博士

中和器は交換が必要になることが分かっているため、保証の適用外です。この手のトラブルは非常に多いのですが、間違いなく契約書には書かれているので確認してみてください。

にょー太郎
にょー太郎

うっさい!

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本記事のまとめ

  • エコジョーズは従来型ガス給湯器に比べて燃費効率が良いガス給湯器のこと
  • メリットは燃費効率の良さ(年間のガス代が10,000円以上安くなる)
  • デメリットは初期費用やメンテナンス費用
  • トータル的には出費が抑えられる可能性が高い(お得になることが多い)

最近はガス給湯器=エコジョーズと言ってもいいくらい、エコジョーズのシェアが非常に高くなってきています。弊社の観測範囲では、エコジョーズの方がお得になっているケースが多いです。

特にこだわりが無いという場合であれば、ほとんどのお家でエコジョーズを使用しているというケースが多いと思うので、大きく悩むパターンと言えば「エコジョーズにするか電気温水器にするか」などの新築やリフォームにまつわる悩みが多いと言えるでしょう。

電気温水器に関しては「どれくらいのお湯を必要とするか」などの使用環境に応じて、ある程度シミュレーションをしてみるのがおすすめです。そして個人的には、従来型よりも絶対にエコジョーズが良いと思っています。

この記事を書いた人
給湯器博士

給湯器を修理・交換する仕事に就いて20年のベテラン作業員。ガス給湯器、石油給湯器、エコキュート、バランス釜、瞬間湯沸かし器などについての経験と知識があり、それを元にブログで情報発信しています。

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