給湯器の製品保証・新品保証|期間内の故障でも保証対象とは限らない

給湯器の製品保証・新品保証|期間内の故障でも保証対象とは限らない

 

電化製品を購入すると、購入してからの期間限定で「保証」が付いてきます。

給湯器も例外ではなく、給湯器の場合は「使用開始から1年~3年の保証期間」があるのですが、この細かな内容について実はあまり知られていません。

単純に「期間内だから保証が効くでしょ?」と思っていると、思わぬ部分で足元をすくわれてしまうかもしれないので保証内容はしっかりと把握しておきましょう。

このページでは、意外と知られていない給湯器の新品保証・製品保証について説明していきたいと思います。

 

給湯器博士、今回もよろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします!

 

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給湯器の製品保証、新品保証の内容

給湯器を取り付けた際に、施工業者から「取扱説明書」を受け取りましたよね?この取扱説明書の裏面は、給湯器の保証書となっています。

 

 

これはノーリツ製の給湯器の取扱説明書ですが、このようなカタチで裏面が保証書になっています。業者によっては販売店の欄に記入してくれているかと思います。万が一、施工業者が記入してくれていなかったとしても、特に問題は無いのでご安心ください

保証書の文言には「施工業者の記載が無いものは無効」という旨の文章が記載されていますが、実際には記入してくれている業者の方が稀です。保証には特に問題ありません。

 

以下では、ここに記載されている文章をそのまま掲載します。もし読むのが面倒という場合は、ここを飛ばしてもらっても結構です。

 

 1.取扱説明書、本体貼付ラベル等の注意書に従った正常な使用状態で、保証期間中に故障した場合には、弊社が無料修理致します。 なお、離島及び離島に準ずる遠隔地への出張修理をおこなった場合には、出張に要する実費を申し受けます。

2.保証期間内に故障して無料修理を受ける場合は、お買い上げの販売店または、弊社窓口にご連絡の上、修理に際して本書をご提 示ください。

3.ご転居の場合は事前にお買い上げの販売店または、弊社窓口にご相談ください。

4.ご贈答品等で本書に記入してあるお買い上げの販売店に修理の依頼ができない場合には、弊社窓口にご相談ください。

5.保証期間内でも次の場合には有料修理になります。

( 1) 取扱説明書、本体貼付ラベル等の注意書によらない使用上の誤り、及び不当な修理や改造による故障及び損傷。

( 2) お買い上げ後の専門業者以外による取付場所の移動、落下等による故障及び損傷。

( 3) 建築躯体の変形等機器本体以外に起因する当該機器の不具合、塗装の色あせ等の経年変化またはご使用に伴う摩耗等により生 じる外観上の現象。

( 4) 火災、塩害、地震、風水害、雷、煤煙、降灰、酸性雨、腐食性等の有害ガス、ほこり、異常気象、異常電流、異常電圧、異常電磁波、 異常周波数、ねずみ・鳥・くも・昆虫類等の侵入及びその他の天災、地変による故障及び損傷。

( 5) 水道管の錆び等異物の流入による故障及び損傷。

( 6) 車両、船舶に備品として搭載された場合に生じた故障及び損傷。

( 7) 工事説明書に指示する方法以外の工事設計または取付工事等が原因で生じた不具合、故障及び損傷。

( 8) 業務用(喫茶店、理美容院、飲食店、事務所等)でご使用になった場合。

( 9) 機器に表示してある以外の使用燃料・使用電源(電圧・周波数)でご使用になった場合。

( 10) 温泉水、井戸水、地下水を給水したことに起因する不具合。

( 11) 排水不良等による機器の冠水等に起因する不具合。

( 12) 本書のご提示がない場合。

( 13) 本書にお買い上げ年月日、お客さま名、販売店名の記入捺印のない場合、あるいは字句を書き替えられた場合。

 

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製品保証の対象にならない項目

製品保証の対象にならない項目 保証期間内でも有償修理になるケース

 

落雷による電装部の故障

人によっては驚いてしまうのではないかと思いますが、保証期間内に落雷が原因で給湯器が故障してしまった場合は、残念ながら保証の対象外となり有償修理です。雷に限らず異常気象や天候、天災による故障は、基本的には保証されていません。

ただし、落雷の場合は例外のような部分もあり、修理業者としても「取り付けて1年~2年で落雷によって壊れてしまった場合に修理費用を請求しにくい」と感じます。そして故障した給湯器本体を点検したところで、これが落雷が原因で壊れたと断言することは非常に難しいんです。

原則としては「落雷=保証対象外」ですが、本当に落雷で壊れたと断言できない以上、大抵の修理業者は無償対応してくれるのではないかと思います。

 

施工不良、施工不備による故障

意外と多いのが、施工不良による故障です。施工業者の取り付け方が悪くて、給湯器が故障してしまうパターンですね。

よくあるのは「セミ貯湯式の給湯器に減圧弁や安全弁を取り付けていない」とか、「外置きの給湯器に囲いを付けて、給気不足になって不完全燃焼を引き起こす」というケースです。

 

施工業者とは言っても技術的に少し足りない業者も山ほどいるので、取り付け費用が他業者と比べて明らかに安かったりすると少し怪しんだ方がいいかもしれません。この手の業者は「10年保証を付けます!」と言って、取り付け後は知らんぷりをすることもあります。

確かに10年保証には加入していても、修理に来たメーカーの方では、施工ミスによる故障までは面倒が見切れないので、後々になって揉めるケースも少なくないです。

 

当ブログでは、取付業者には予め「工事保証」を付けてもらうことをおすすめしています。

普通の施工業者なら「自分たちの仕事に不手際があったなら、責任を取るのが当然」という姿勢ですが、中には取り付け作業が終わったらあとはメーカーに丸投げという業者もいるので、給湯器の交換作業を依頼する前に「工事保証の有無」を確認しておくといいでしょう。

給湯器を安心して長く使うには保証延長だけでは不十分!工事保証の必要性

 

業務用としての使用

給湯器には家庭用と業務用が存在します。厨房などで大量のお湯を必要とする場合は当然として、他にも「お家と隣り合わせで理容室、美容室を経営している場合」などは、お家の給湯器からお湯を引っ張っていることも珍しくありません。

このように、家庭用給湯器を業務用として使用している場合は、保証の対象外です。

家庭用として使用する分には、使用量に関する取り決めは一切ないのですが、例え少しだとしても業務用として使用してしまうと、保証の対象からは外れてしまうので注意してください。

 

井戸水、地下水での使用

 

実は石油給湯器の中には「地下水に特化した給湯器」ということで、すべての水通路部にステンレスパイプを採用している製品も存在します。通常の給湯器はメインが銅パイプなので、腐食に強いステンレスを採用すれば、水漏れがしにくくなるという理屈です。

本来、給湯器は上水道での使用を想定しているので、地下水や井戸水で使用してしまうと早期に故障してしまうことが極めて多く、上水道を使用していないユーザー様は頭を抱えていることが多いと思います。そんな時に地下水に特化した給湯器が登場したわけですから、いかにも保証が付きそうなイメージがありますよね。

 

しかしこの給湯器は「これまでのセミ貯湯式給湯器において、銅配管を使っていたふろ回路もステンレスパイプにしました」というだけの製品です。もちろん地下水を使用する場合は、水通路部に製品保証はありません

これを知らない施工業者は「この機種なら地下水使用でも保証がある」と誤った解釈をしているケースもあるので注意してください。

 

使用上のミス、勘違い等

保証期間中だと、どうしても「普段なら呼ばないけど、せっかくだから業者を呼んじゃえ!」と、業者を呼ぶことに対するハードルが低くなるユーザー様がいます。

もし修理業者を手配した結果、それが「説明書を読んでいれば自己解決できたような使用上のミス」だったり、ユーザー様の勘違いだったことが判明した場合は、保証期間内であっても出張診断料が発生することがあるので注意が必要です。

 

よく見るのは「お風呂の温度がぬるい」という症状で、循環フィルターにゴミが詰まっているケースですね。
これは給湯器の故障ではなく、ユーザー様の使用上の不具合ということになり、本来であれば料金が発生します。

 

「故障かな?」と思ったら、まずは取扱説明書で確認することをおすすめします。

給湯器の修理依頼をする前に取扱説明書をチェックしよう

 

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給湯器の保証期間(1年、2年、3年)の違い

 

給湯器には、通常品とBL品の2種類があります。BL品というのは、一般財団法人「ベターリビング」によって認められた商品のことで、本来であれば1年間の保証期間なのですが、BL品だと2年間の保証期間となります。

ちなみに中身はBL品も通常品も全く一緒なので、BL品だからと言って壊れにくいということはありません。

通常品とBL品を比較すると、BL品の方が金額的には少し高くなることが多いです。ただしその金額差は2000円程度の差になので、悩むくらいならBL品を選んでもいいような気がします。

 

ちなみに給湯器の機種によっては、3年の保証が付く製品もありますが、これは「本来2年の保証期間を持っている対象機種において、所有者登録を済ませた場合の恩恵」です。

所有者登録自体は給湯器そのものを購入した際に必要な手順の1つなので、どんな機械を選んだとしても速やかに登録していただきたいのですが、もし3年保証の対象機種であれば、確実に済ませておきたいところですね。

 

給湯器は特定保守製品というもので、「10年が経過したら点検を受けましょう」というルールが設けられています。
点検自体は有料なので、受けるか受けないかはユーザー様の任意ですが、その案内をするために所有者登録が必要です。

 

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製品の保証は任意で延長可能(追加料金あり)

対象商品具体例5年7年10年
ガス温水機器(複合機能)GT-〇〇、GRQ-〇〇5400円7400円26400円
ガス温水機器(単機能)GQ-〇〇4400円5000円25400円
石油温水機器(複合機能)OTQ-〇〇、OTX-〇〇7400円11400円37400円
石油温水機器(単機能)OQB-〇〇、OX-〇〇5000円9000円34400円
ガス温水暖房機(複合機能)GTH-〇〇、GHQ-〇〇5600円8400円27400円
ガス暖房機(単機能)GH-〇〇4400円5000円25400円
石油温水暖房機(複合)OTH-〇〇、OHQ-〇〇9400円12400円50400円
石油暖房機(単機能)OH-〇〇7400円11400円34400円
厨房機器ガスコンロ4900円なしなし

 

こちらはノーリツの保証延長の料金表です。このように、然るべき金額を払うことで保証期間は延長することができます。

各メーカーでそれぞれ用意されているので、興味のある方は各メーカーに問い合わせてみてください。ちなみに加入できる期間には制限があり、製品保証の期間内に加入しなければならないというルールがあるので注意しましょう。

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最後に

保証期間だからといって、全ての故障が保証されているわけではありません。使用開始してからわずか1年や2年で壊れてしまうケースは非常に稀ですが、絶対にないわけでもないので、正しい使用方法を心掛けながら万が一に備えたいところです。

もし不具合が発生したら、まずは説明書を確認し、その後はメーカーのコンタクトセンターに問い合わせ「この内容は保証で見てもらえるかどうか」を確認しておくと、より盤石と言えるでしょう。